2009-01-01から1年間の記事一覧
たまたま最近アメリカの高騰する医療と、国民皆保険の是非をめぐっての記事を幾つか読んだので、ちょっと思うところを書いてみよう。 これはまた、よくリバタリアニズムを批判する際に、「自由の国アメリカではGDPで16%もの医療費を支払っている反面、保…
今日は久しぶりに時間があるので、昨日に引き続き、3、4の命題について考えてみましょう。 まず3について、さらにもう少し書き足したいと思います。現代の工場農業では、ウシやブタ、チキンはコーンやダイズで育てられるのが普通なので、同じ量のタンパク…
さて最近はリバタリアンというよりもヴェジタリアンについてばかり書いていますが、実際、僕の思考が(経済実験のほかは)それに関心が行っているので、まあ適当に読み流してください。 今日たまたま知り合いと近くのoutbackというステーキ屋に行って、久し…
いつもながらの独り言で申し訳ないのですが、 僕はこの年になるまであまり健康に気を付けたことはないのです。 おまけにガチガチの科学信仰なので、 基本的にはオルタナ医療とか聞くと「胡散くさーー」と感じるタイプでした。 今もほとんどの方法については…
旧知の編集さんからいただいた、「日本の農業は成長産業に変えられる」という本を読んだ。 内容として僕の興味を引いた点をいくつかあげるなら、 1、日本の農業はデンマークやオランダのような先進国型の成熟輸出産業を目指すべきだが、 それは戦後の農協や…
ロサンゼルスの近郊にもBook Off が何店舗かあって、 ちょっと近くの日系スーパーに寄ったついでに 1ドルで日本語の本を買ってきたので、 感想を書くことにしようと思う。 一冊目は竹内靖雄さんの 「日本の終わりー「日本型社会主義との決別」」 http://www.…
キャンベル教授の文章が有名なヴェジタリアン・サイトにのったいるのを 訳してあるのを見つけましたので、暇があったら読んでみてください。 http://u171nt.at.webry.info/200609/article_1.html
The China Study はすべての動物性の食物を否定していますが、 これには当然有力な反対論があって、例えば http://www.cholesterol-and-health.com/China-Study.html なんかが感情論ではない科学的な反論を展開しています。 それ以外にも例えば、タウリンと…
僕の読書の中で多いのは、 リバタリアンと同じほどに進化論ということはお分かりだと思います。 しかし、リバタリアニズムは異端の学説ですが、 進化論は、少なくともインテリの間では主流ではないかと思いますので、 この点が大きな違いでしょう。 さて、異…
このところなんとなく物を書いていなかったが、 今日たまたま『タバコ狩り』という新書をもらって、 ちょっと感想を書こうと思った。 著者は横浜国立大学の室井尚さんなのだが、 この人は岩波系というか、社会学的、 あるいはフーコー的な視点で現代文明を見…
子どもの小学校でanti-drug campagnをやっている。 ので、僕も一つもらって腕輪にしてつけている。 小学校からもうドラッグ教育というのがアメリカっぽい。 さて、のりピーが覚せい剤をやっていたといって、やたらにバッシュされている。 僕に限らないが、リ…
そういえば、数年前に友人とオランダを旅行したのを思い出した。 現地では多くの種類の大量のチーズが市場に積んであって、 客に切り売りされていたのが、印象に残った。 ゴーダチーズは小生も好きなものなのだ。 ではあるけれど、各地で見られるホルスタイ…
たまたま今日知ったことは、 アメリカの常識では、広く黒人だと言うことになっている タイガー・ウッズの先祖についての話。 彼の父がグリーン・ベレー出身の黒人であると言うのは良く知られているし、 母親がタイ出身であることも知られているので、 僕的な…
Neil Subin の Your Inner Fish は、 2億7000万年前に脊椎動物が地上に上がったという推定をもとに、 カナダの極地でティクタアリクという、まさに魚類が両生類になるところの種の化石を発見する話だ。 この発見話は、それだけでも読んでいて、とても楽…
さて今日はシンガーの比較的な近著 The life you can save: acting now to end world povertyです。 内容を簡単に言うと、 つまり豊かな国の人々は最貧国の生活困窮者に対して 彼等を助ける道徳的な義務を負っていると言うものです。 例えば、池を通り過ぎよ…
リー・シルヴァーの比較的な近著 「人類最後のタブー バイオテクノロジーが直面する生命倫理とは」 は表紙からしてバカバカしい感じになっているが、 原著は「Challenging Nature」であり、イタリアルネサンスの天井画が 神に挑む人間を描いているものだ。 …
今日は頭痛がしているので寝ようと思っていたところ、 旧友からブログを更新しろとの命令が来たので、 久しぶりに書いてみることにしてみよう。 暇に任せて、遠い昔に読んだ 「Animal Liberation動物の解放」を再読した。 前は日本語の75年の初版で読んだ…
高校のとき、世界史の先生が、 「右翼も左翼も極端な人たちは、おんなじ様なことをしてますね」 といっていた。 つまるところ、過激派のことと暴力団のことをさしていたのだと思う。 言葉ではなく、暴力で相手を黙らせようとするところが似ているということ…
たまたま近くの大学のショッピングモールでveganの宣伝パンフを見つけた。 中には別に変わったことは書いてなかったが、 20年ほど前に友人と一緒にヴェジタリアンのレストランに行った事を思い出した。 当時、これはなんて不味いんだ!と感じていたのだが…
DRD4という「新奇性追求」の遺伝子があるのだが、 D4ドーパミンレセプターの頻度を決める遺伝子だ。 これは僕だけでなく、世界中の科学者がここ10年ほど注目してきたのは、これが 経済学のリスクテイキング、 社会学の外人嫌い、 心理学における新奇性…
僕は「国家は、いらない」で 借地借家法が日本の住宅価格をバカ高くしてきたことを批判したが、 経済学のliteratureでは、この問題は長期契約関係の法と経済学と呼ばれ、 同じ問題には、労働契約の雇用者側からの破棄の禁止、というものがある。 この点の常…
最近のニュースで興味深いのは、 余計なお世話の青いウサギ改め白いクスリ事件もあるけど、 もうちょっとまじめなやつとしては、 EU議会の海賊党the pirate party についてのCNETの記事。前編 後編 特許廃止とか、著作権は5年とか、こういった改革こそが …
kyuuriさんのおかげで思い出したのだが、 ジョン・ロットのFreedomnomicsには小生が感心した点が多くあるので、 皆さんも また読んでみてください。 (なおチョー急いでいたので、誤字脱字が多くてすいません。) 中でも女性への参政権の拡大が、政府を大き…
ちょっと前の話になってしまったけれども、 最近の政治について面白かったのは、 「Zopeジャンキーの日記」で紹介されていた 民主党の立ち位置。 政権獲得を目指すためには どうしても相互に矛盾した政策を集めて、 単なる人気取りになってしまうのは仕方が…
小生は確か3年ほど前にD.フリードマンの「Law's Order 法の秩序」を訳そうと思って、 森村さんに頼んでもらったのだけれど、すでに版権が取られていたという経緯がある。 この本は素晴らしい本で、すべての法律家に読んでもらいたい。 そんなことはありえ…
友人が薦めてくれたのがこれ。 caltechの著名研究者が総出演している。 http://www.youtube.com/watch?v=JXG5TcdXmno で、いつも思っているのだが、 多くの評論家やあるいは研究者は いかに人々が不合理であり、 経済学の仮定がバカげており、最終的に政府の…
割とよく知られていることだが、 オックスフォード大学の研究チームの結論からすると、 チンギス・ハンの男性の子孫はアジア全域に1600万人いるという。 チームの推定では、これらの男性の持つ性染色体であるY遺伝子は、 役1000年ほど前にモンゴル…
昨日はやや理論的に過ぎて、つまらない話になってしまったかもしれない。 とはいえ、僕はこういった議論をするのが、もっともエキサイティングだと思っているので、 勘弁してください。 さて、リバース・モーゲージという考えがあって、 これは、一番簡単な…
ちょっと、不法行為にまつわる経済学について考えて見よう。 これはD.フリードマンの"Law's Order"に書かれている例だが、 彼の並々ならぬ論理的な能力を垣間見れて、楽しい。 (それで僕も「無政府・・・」の中で、ちょっと違った形で少しだけ触れている…
14年ぶりにアメリカに来て感じたのが、 やたらにスシ屋が多くなっていることだ。 一つのブロックごとに一つの小さなモールがあって、 そこには必ずSushi restaurantがある。 そんなにスシがいいのだろうか? そういえば思い出したことだが、 大学に入った…