kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

特許はいらない

最近のニュースで興味深いのは、
余計なお世話の青いウサギ改め白いクスリ事件もあるけど、
もうちょっとまじめなやつとしては、
EU議会の海賊党the pirate party についてのCNETの記事。

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後編


特許廃止とか、著作権は5年とか、こういった改革こそが
本当に歴史的なレベルで見て意義のある改革なのだと思う。
こういった話を取り上げるCNETに比べて、
それを買収した朝日新聞や、あるいは日経新聞の「あらたにす(どこが?)」の旧態然としていること!


そもそも日本では、エスタブリッシュメントにおいて
無体財産権の改革を訴える人はほとんど全くいない。
自分がエスタブリッシュされて利害を持つことが多いからか、
あるいは単なる思考の欠如からだろうか。


海賊党の主張はまともだし、実証的でもある。
おそらく経済学者がもっともまともに反論している製薬会社のR&Dでさえも、
費やされている15%のうち5%しか新薬の開発には回っていないという。
残りの10%はつまり他社の特許の回避に使われているというわけだ。


たまたま最近親戚の家族が来てDisneylandやUniversal Studiosにいってきたが、
アトラクションの多くが映画とタイアップして、つまり映画の世界をさらに楽しむものになっている。
インディ・ジョーンズファインディング・ニモモンスターズ・インク、リトル・マーメイド、などなど
大量の映画の世界がアトラクションになっている。
こういった施設は東京でも大阪でもあるから、これからは映画は無料で配信して、
遊園地運営で費用を回収すると言うのもありだろう。


あるいはもっとミュージシャンのコンサートのように、
もっとパーソナルな活動を映画俳優もやるというものよさそうだ。


なんにつけても、「法律があるから守る」という順法精神が常に礼賛されるべきだというわけでもないわけで、
それでは、フランス革命アメリカ独立革命、ロシアの民主化も否定されてしまう。
ということからは、ファイル交換ソフトなんかを検挙する日本の警察は、
なるほど多くが指摘するとおりに、悪法強制の立役者なのだろう。