2007-01-01から1年間の記事一覧
無政府の社会では、 なるほど おそらく大きな企業などは「権力」 あるいは「事実的な価格支配力」を振りかざして、 大衆から金銭的な搾取をするのかもしれない。 多くの教養ある左翼人士はこれを憂えて、 国家による、大企業などの規制を訴える。 僕がいつも…
無政府主義を主張すると、 ほとんど必ず「じゃ、あなたは犯罪にあってもいいのですか?」と聞かれる。 これは、警察活動=政府 というような考えなので、 そういう人には、「いや、民間の警備会社と契約します」という。 これはこれでそれなりに納得してくれ…
現在市販されているジャケットやスーツの上着には 生地の無駄としか言いようのないラペルという部分がある。 むろんこれは様式性としてのみ機能しているのであるが、 かつてのイギリスでは折り返して胸部への風の侵入を防いだのである。 さてラペルは様式性…
EUがCO2削減に熱心である。 そこで、アメリカでもやっているような 自動車メーカーに対しての平均CO2排出量の削減を要求している。 なんでも12年までに20%減なのだとか。 あるいは これは本当になんらコストがないままに 燃費が上昇することに…
以下は小生がインフレ論について思っていることを知人にあてた手紙である。????????????????????????????????XX先生 たびたびお騒がせして恐縮です。 先日のメールにて、インフレ論者、(あるいはリフレ論者とも呼ばれて…
kyuuriさま そういえば、ブルーレイとHDDVDも、 またDVD−RもRWその他のようにコンパチになったので、 あんまり議論の余地はなくなったかもしれないですね。 でも、たとえば、OSではウィンドウズとマック、リナックス、 あるいは車のシフト操作…
今日は授業をしたが、その途中で学生が ソニーの独自規格好きの話をしてくれた。 これはつとに知られていて、 僕自身も20年以上前にはベータマックスで、 また最近はメモリースティックで大分ばかげた目に逢っている。 だがブルーレイは東芝規格に勝つよう…
オランダに10日ばかり行ってきたが、 各地を回るのに、レンタカーを借りた。 驚いたのが、1リッター240円近いガスの値段だ。 ガソリンのような国際商品は、約リッターあたり100円以下で作れる。 実際、アメリカでは4リッターで400円以下の値段…
三セクの債務超過の問題をNHKのクローズアップ現代でやっていた。 三セクが成功するはずはないのは、どういった事業にしても、 そのインセンティヴからして、おおよそ明らかだ。 しかし、その過去の失敗のツケを支払う地域住民も今後は大変だ。 そういっ…
Dear Kyuuriさま なるほど、IQが根性指数かもしれないというのは、 抽象的にはありでしょう。 しかし、ジェンセンの研究などでは、 IQは光に対しての最も単純な反応テストなどでも現われています。 これを根性というのは難しいのではないでしょうか?? …
なるほど、kyuuri氏のいうようにIQ(intelligence Quantient)というものの 計測レヴェルでの不信感があるのも理解できる。 しかし、産業心理学や労働経済学でも、 労働者のperformanceの最も重要なpredictorはIQである。 約0,3程度と相関係数は小さい…
アルスター大学の名誉教授であるリチャード・リンは勇敢な研究者である。 2002年、2006年と彼は、フィンランドの政治学者ヴァンハネンと共著で、 世界の国々の国民の平均的な知能が、その国の豊かさ、民主主義の度合い、 大学進学率、平均寿命などと…
同僚にカバン好きがいて、この人はすでに300以上のバッグを持っているという。 恐る恐る使った総額を聞いたら、2000万円以上ぐらいだとかいっていた。 小生のようにコレクション趣味のない貧乏人には理解できないことだ。 さて、おもしろいのが、彼が…
なるほど、kyuuri氏の言う通り、 贋作が本物を上回る場合、 本物の価格プレミアムを正当化するものは 法律的リスク以外にはないように思われる。 しかし、あるいは1、オリジナルの開拓したデザインに人々は敬意を払い続けているため、 プレミアムを払うこと…
エルメスのサック・ア・デペッシュという定番のブリーフケースがある。 これは5000ユーロぐらいだから、約80万ほどか。 鞄一つにこの値段を出すのは、よほどの好きものだろうが、 なかなかに使い勝手はいいようであり、デザインも小生好みだ。 ところ…
さて、アーリックの議論の4番は地球温暖化だ。 懐疑主義で有名な気象学者であるパトリック・マイケルズの 「Satanic Gases(悪魔の大ぼら)」を議論を俎上にのせ、 結論としては、1、地球は確かに温暖化しているようだ 2、それは人間のCO2排出による。 …
先のポストは論理が脇道にそれてしまったが、 つまり、ゲイの遺伝子なり、殺人の遺伝子なりがあったとして、 それを持ちながら、そういう活動をする人間の道徳的な非難は より強くなるのか、あるいは弱くなるのか という議論の立て方がひっかかったのである…
アーリックが検討した最初の説は 同性愛を引き起こす遺伝子があるという命題だ。 これは一卵性双生児の一致率が、 二卵性よりも高いkとから予測できる。 現在の候補となっている遺伝子がそうなのかどうかはさておき、 トンデモ度は全くないと結論している。…
7月ににロバート・アーリックによる『トンデモ科学の見破り方』を読んだ。 著者は物理学者だが、物理学以外も含めた9つの、常識に挑戦する学説をとりあげて、 それらの可能性を科学的に検証するというものである。 いわゆるトンデモ本では、まったくない。 …
1、遺伝子工学は受精卵細胞の時点で遺伝子の一部、 あるいは全部を変更できるから、 発生の段階で望みの人間を作り出すことになる。 小生の考えでは、これは完全にありだろう。 Silver の Remaking of Edenでも描かれるように、 おそらく、近いうちに人間は…
今日はポランスキー監督の「ピアニスト」を見た。 この手の作品は「シンドラーズ・リスト」もそうだったが、 人間の暗い面、光の両面を見せてくれる。 しかし、暗澹たる気持ちになったのも事実で、 確かにナチスのユダヤ人虐殺というのは残念な事実だと思う…
昔からSFでは食べ物や衣服などが合成されるのが定番だった。 未来少年コナンでも、インダストリアの食べ物は工場で作られていた。 さて、現在でも30%しかいない、農工業従事者がいらなくなるのなら、 人間は何をするのだろうか? あるものは、自分のク…
友人から東大の憲法学者の長谷部教授の論文のコピーをもらった。 文中の一文では、欧米では人種科学は完全にナチスと同値であり、 エセ科学であるということに触れており、当然に教授は同意していた。 僕は別段、長谷部教授の意見を批判したいのではなくて、…
ランドローバーとジャガーが、投資ファンドに買収されるらしい。 事業会社が持ち株会社によって経営される事例は急速に増えてきているようだが、 それによって、持ち株会社とその株主には以下の2つのメリットがあるのだろう。 1、事業自体が困難になったと…
先日のポストの結論は言うまでもなく、 不倫は若干減り(避妊の発達のおかげでなくならない)、 同時に離婚は激増するだろう というものだろう。 さて、話題を変えると、前から不思議に思っていたことに、 日本のリバタリアンは法学出身の人が多く、経済学者…
Baker and B ellisによると、イギリスの社会経済地位SESの低い男性は 他人の子供を自分の子供だと(勘違い)して育てていることが多いという。 このことは、日本語の訳書においても、 あるいは竹内久美子さんの著書でも詳述されている。 つまり、ヒトの一夫…
この時期になると、必ず一票の重みの道徳訓が新聞をにぎわす。 しかし、いうまでもなく特定の一票に価値があったことなど一度もない。 我々は政治や政治家をよく知っても、その効果はほぼ100%が他人の利益になり、 自分には、1億分の一にしか利益として…
ブルドッグソースに増配要求をしたスティール・パートナーズの常任弁護人として報道された某氏が たまたま知人の知人であり、先月一緒に食事をしたことを知ってひじょうに驚いた。 まあ、そんなこともあってもいいのかもしれない。 ここで、外資の要求を拒み…
学生時代、バブルの日本で、僕はヘンリー・ジョージの 土地課税論に至った。まさに思ったことが、ジョージによって100年前に発表されていた。 そこで、当時の夜警国家主義の僕は税源は、土地課税しかないと思った。 土地課税には二つの理由がある。一つは…
よくよくsecond lifeのポテンシャルについて考えてみた。 課税法の規定にもよるが、virtual moneyに課税できなければ、 オークション収入は当然のこと、second life中でのサービス業、 さらには小売業にも課税できない。 すると、未来のvirtual worldで働く…