2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
エリク・ポズナーの『法と社会規範』を読んでみた。 つまりスペンスのシグナリング・モデルを使って、社会規範の分析をするというものだ。 宗教や人種差別などについては、納得できるが、 なんでもかんでもシグナリングというのはどうだろうか、やや疑問が残…
今日アマゾンをぶらぶらしていたら エリック・ポズナーの「法と社会規範」という翻訳を見つけた。 この春休み中には読んでみることにしよう。 エリックは法と経済学の創始者ともいえるリチャードの息子だから、 だいぶ期待できるのではないだろうか。 リチャ…
前回の「存在と当為」は長い間考えていたのだが、今日たまたま「法と経済学の社会規範論」飯田高著という著書を見つけて、シェリング以来のゲーム理論家はすでに同じ結論に達していたことを知った。間抜けな小生。それにしても、飯田さんはまだ30だから、…
当為概念とは「すべきだ」というもので、 存在概念とは、「である」というものである。 この二つはヒュームの時代からすでに無関係であると考えられている。 「空き缶を捨てるべからず」、あるいは「二酸化炭素減らすべし」という 社会的な当為概念について…
今日 以下のような自称リベラル的な私さんからのメールいただいたので、 ちょっとリバタリンとしての私の小さな反論を少し。 ?????????????????????????????? リバタリアン宣言、興味深く拝読致しました。 私は、どちらかとい…
経済的独立を全員が実現することはできないことを先日書いたが、 しかし、人間は徐々に年をとっていく存在だから、 すべての年寄りが独立しているということはありえるだろう。 30年から40年働けば、もともとの資産はおよそ10倍になるから、 最初に1…
子どもができてから考えるようになったのは、 彼らの物質的な福利のことだ。 常識的でつまらないが、彼らが望む教育機会を与えてやりたい。 そこで、自分のことも考えてfinancial independenceということを考えた。 これは、つまり働かなくても資産とその利…
臓器の市場を作るというのは何か突拍子もないだろうが、 養子を金銭取引で行うのはさらによくないということになっている。 人身売買だということになるからだろう。 しかし、多くのリバタリアンはこれはおかしいという。 子どもをお金を払ってまでほしい人…
内臓の移植技術が進んでいる。単純に考えれば、まず金持ちが買うことになるだろう。しかし、腎臓が金になるのなら、死ぬ前にドナー登録をする人は、爆発的に増えるだろう。とすれば、現在のように腎臓その他の移植待ちの患者もいなくなり、なにもアメリカへ…