kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

長寿は結構なことではあるが、

The China Study はすべての動物性の食物を否定していますが、
これには当然有力な反対論があって、例えば
http://www.cholesterol-and-health.com/China-Study.html
なんかが感情論ではない科学的な反論を展開しています。


それ以外にも例えば、タウリンという、動物由来のタンパクに含まれる物質があります。
リポビタンDを始め、ほとんどすべての強壮ドリンク剤に大量に含まれる物質ですが、
これは間違いなく、エネルギー感を高めるのに役立っているようと思います。
たしか、「タウリン3000ミリグラム配合!!」とか宣伝してますよね。
ということは、焼肉を食えば、確かにエネルギーが満ちてくるわけです。


おそらく、昨日書いたように、体の成長と成人病の間にはトレードオフがあって、
動物性のタンパクは大きな体を作り、あるいは維持することを可能にするが、
長寿にはネガティブだと言う、トレードオフがあるのではないかと思われます。
動物由来のタンパクのほうが
エネルギー密度(ハイ・クオリティ・プロティンと呼ばれる)が高いので、
消化吸収の効率が良いために、大きな体を急速に作れるのでしょう。


牛や羊に動物タンパクを与えると速く成長するため、
食肉産業が草食動物にも肉骨粉を食べさせているのは良く知られています。


動物タンパクの吸収効率が高いということは、
動物タンパクはけがの修復や、
あるいはウィルスやバクテリアなどへの免疫作用にも効果があるはずです。


当然、社会的な戦いにおいても間違いなく大きな体は有利です。
男性のほうが女性よりも肉を好むという事実や、
同じことですが、女性のほうがヴェジタリアンが多いということにも
大きな体を維持することが有利であった可能性が示唆されます。


ちなみに白人社会では高い身長がそのまま高い収入に直結しているという研究が多くありますが、
(そこでなるほど効用主義的にはマンキュー、、ワインザールなどは「身長税」を提唱しています)
日本のようなアジア社会でも弱い程度ではそういったことがいえるだろうと思われます。


また面白いのは、考えすぎると免疫細胞(NK)が減少してしまい、
逆に寿命が短くなるので、何も考えずに気楽に生きろ、というような考えもあることです。
例えば「不良長寿のすすめ」などを気が向いたら見てください。



まあ、別に食いたいものを食えばいいのであって、
おそらく長寿願望などはそのデメリットを考えると、
実はそれほど真剣に考えるほどのことではないのかもしれません。
またいつか気が向いたら、この話題に戻ってみたいと思います。