kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

DRD4

DRD4という「新奇性追求」の遺伝子があるのだが、
D4ドーパミンレセプターの頻度を決める遺伝子だ。
これは僕だけでなく、世界中の科学者がここ10年ほど注目してきたのは、これが


経済学のリスクテイキング、
社会学の外人嫌い、
心理学における新奇性追求とopenness → 政治学におけるリベラルの度合い、


などに大きく影響しているするに違いないという確信からだ。


今日、ちょっと小論を書こうと思って調べてみると、
このところ全くもって爆発的な論文量が報告されてきていることに驚いた。

リスクテイキングは2009年外人との結婚は2008年とどんどんと証明されている。
あるいは、30000年から1000年前までの先史時代の移民はDRD4のlong allele頻度が高い。
政治学においても、投票率や党派性がDRD2と関連していることが報告されているし、
DRD4についても、本当に時間の問題だろう。


多くの研究者は政治学者、人類学者だったりしているが、
やはりこれまでの研究では 単なる常識の繰り返しでつまらないのだろう。
あるいは人類学と言うジャンルそのものの存在が脅かされる中で、
大きく舵取りをしたということか。
あるいは同時に、僕の後輩世代のように20台、30台では常識が変化してきたのだろう。


ちなみにすべての人格の違いが存在するのは、タカハト戦略だと言う意見も
2006年には載っているので、(マヌケな僕が知らなかっただけだが)
常識は大きく変化しつつあるようだ。



関連して興味深いのは、京都大学ミシガン大学)の北山さんが
「北海道の人はアメリカ人的で、幸福も当惑も周りの人間よりも自分自身を中心にしている」
という論文を発表していることだ。
彼自身は、これは開拓時代から続く、文化の永続化したものなのだと主張しているが、
おそらく人格研究で有名なMcCraeなんかが主張しているように、
こうしたパーソナリティはそういった文化そのものの核となっている部分において遺伝だと僕は思う。
つまり、北海道はアメリカと同じく、自発的に移民した人々が住んでいるが、
彼らは独立心が旺盛で、人との関係よりも自分の目標を自分で設定する人々なのだ。
傍証としては北海道は離婚も多いし、独居老人も多い。


だれか日本人でもやる気(と科研費)のある人が、
北海道民の遺伝子を調べてみれば、本当に面白いと思う。
間違いなくDRD4がlongなはずだ。