kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

Sushは本当に健康にいいのか?

14年ぶりにアメリカに来て感じたのが、
やたらにスシ屋が多くなっていることだ。
一つのブロックごとに一つの小さなモールがあって、
そこには必ずSushi restaurantがある。
そんなにスシがいいのだろうか?


そういえば思い出したことだが、
大学に入ったときに読んだ、1980年ぐらいに出版だったかのサムエルソンの「経済学」の教科書には、
inferior goods の説明に「コメ」というのがあって、
所得が上がるにしたがって「小麦やパン」になるという記述があった(と記憶している。)
これはおそらく最初に書かれたのが60年ごろだったはずだから無理もない。


同じように、確かDesmond Morrisの「裸のサル」を英語の授業で読んだときにも、
「ハシは能率が悪いために、フォークとナイフに取って代わられるだろう」
みたいな記述があったと思う。


で、1990年出版だったかのKrepsの「A Course in Microeconomic Theory」には
代替財のところだったかに、「フランス料理と日本料理」があげられていた。
そのころにはすでに海の食材を使ったスシは健康食の代名詞になったわけだ。


笑える。


2000年出版のLaw's Orderにも、
「スシは手が込んでいて、その生産には熟練労働が必要で、生産費用が高い」
という記述がある。
日本ではロボットがほとんどを握っている装置産業になっているが、、、



今では、どう数えてもすべてのエスニック料理の中でダントツに多い。
フランス料理というものがそうであるように、
料理と言うのは相当程度にその国のイメージに左右されそうだから、
おそらく日本の作り出すクルマや製品のイメージがいいということなのだろう。



そういえばスシはヨーロッパでも流行っているし、アニメもそうだから、
これは素直に考えてすごいことだ。
こうやって人のイメージというものが変化していくのは本当に興味深いし、面白いものだ。