2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧
さて今日は11章「倹約と贅沢」です。 1950年のバスティアは書いてないのですが、 今の経済学の視点からすると、 貯蓄が道徳的に優れていると言う主張だけでなくて、 経済に関しても長期には優れていることは明らかです。 僕はこれについて、いろいろと…
オバマ大統領に限らず、どこの国の政治家でも 温暖化対策が雇用を増大させると言う。 とはいえ、一般均衡理論を理解する経済学者であれば、 温暖化対策のための労働力は、 本来であれば、どこか別のセクターで働けたはずだと言うだろう。 現在の政策はすべて…
今日はバスティアの9章をアップします。 ついでに、たまには経済学者のハシクレらしく、小さな解説を試みてみましょう。 バスティアの作品は、すべてが一般均衡の考えに基づいているため、 不況時においても、すべての生産要素は完全に利用されているという…
8.機械 機械に呪いあれ! 毎年、その増大するパワーは何百万もの労働者の職を、そして賃金とパンを奪い、彼らを貧困へとおとしめる。機械に呪いあれ! これが民衆の思い込みに基づく叫びであり、ジャーナリズムでも繰り返される。 しかし機械を呪うことは…
小生のサイトからリンクが張ってある、ぜひとも見て欲しいサイト、 "Philosophy of Liberty (自由の哲学)”の日本語バージョンがついにアップされたので、 みなさんもぜひご覧ください。 http://www.jonathangullible.com/sites/default/files/PoL3/philoso…
さて先日小生は『情況』編集部からの依頼を受けて、7月号に向けて、 「リバタリアンの構想するネットワークはどのようなものか」というような短文を書きました。 ご存知の方もいるかもしれませんが、「情況」は基本的に左翼誌なので、 そういうところに「貧…
6、ベキダ>デアル:政治体制自由意志と遺伝的性向 神経科学や行動遺伝学が多くのことを明らかにするにつれて、「自由意志」というものが本当に存在するのかについて、多くの人々が疑問を抱きつつある。 とはいえ、この問題は決して新しいものではない。す…
5、ベキダ>デアル:様々な分野についての世界観は違っている倫理観が自然の認識に影響する 前章で説明したように、進化の力を通じて、デアルという環境はわれわれの心の中に住むベキダを作り出した。より適応的で相互利他的なベキダの感覚をもつような個体…
さて今日は「ベキダデアル」の4章をアップします。 これは僕が書いたものの中でも興味深い記述だと思うので、 自然科学と社会科学の両方に興味がある人は、ぜひともご一読ください。 画像が抜け落ちてしまって申し訳ないですが、 別になくても、読めばどん…
Caplan 自身の研究によると、 貿易の自由化の支持は、 1、学歴が高くなるほど、 2、男性のほうが女性より、 高いという統計事実がある。 しかし、これがなぜなのかについ彼は詳細な説明をしていない。 ので、僕がここでタブーに挑戦しつつ、説明を試みてみ…
3、デアル>ベキダ:道徳規範利他性をめぐる議論 前章では、犯罪と呼ばれる、誰にとっても明白な悪行について考えた。犯罪は究極の利己行動であるため、その抑止のために、どの社会でも犯罪者には罰が科される。人々は社会内の規範を共有しており、犯罪行為…
2、デアル→ベキダ、犯罪行為 実在論vs観念論 デアルとベキダというような哲学的なことがらについて語る時、最初に避けて通れない論点がある。それは「そもそも一体どういったことが、思考の前提として最初に所与であり、議論をする必要がないと考えられる…
GM、クライスラーが破綻して、そういった関連の話を聞くことも多いけれど、 アメリカにはグーグルやアップル、マイクロソフトその他の多くの会社がある。 何もいまさら自動車なんか作らなくても、いいように思うのだが、、、 関連して、今はプリウスがバカ…
やや、コメントが相次ぐと言う不思議(笑)。 「自由」という概念が何を意味するのかについて いろいろな意見があるのが難しいですが、 リバタリアンは当然に実力に対する防衛を認めますが、 それが「積極的自由」の行使なのかといえば 違うものだとカテゴラ…