kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

2011-01-01から1年間の記事一覧

年初に際してのOximoron

さっき2012年になったが、僕はこうしたことにほとんど興味がないが、皆さん、今年もよろしくお願いします。 友人から「スーパーセンス」という本をすすめてもらって読んだ。 http://www.amazon.co.jp/dp/4772695222/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1325347329&s…

チョー反省させられる年末

2011年ももう終わりになるが、今年、(まあ毎年とはいえ、)僕は大いに反省したことがいくつかある。 きっかけの一つは、教授昇格申請に際して、マトモな業績があまりにもない、と拒否されたという事実。 なるほど、そのとおり。僕はまったく、なんら人…

現代医療には意味があるが、、

多くの科学史家が語っていることだが、19世紀以前の医療というのは、ほとんどが無意味か、あるいは有害であった。例えば、瀉血療法なんか、近代にいたるまで、もっともポピュラーな治療法だった。ただ体力をなくすだけで、現在は全否定されているが。 では、…

洋上都市は案外いいかも

砂漠に大都市ができるようになったのは、ここ数十年のことだが、それを可能にしたのは海水を逆浸透膜で真水に出来る技術が確立したからだ。この調子で行けば、洋上に巨大な浮遊体を浮かべ、それに住むのがもっとも効率のいい生活方法になる日が来るかもしれ…

苦痛をムリに与える意味はない

昨日はポストがやや放言気味になってしまいました。(まあ、いつものことですが、、、苦) さて、しかし、日本では、ガンにかぎらず、病気の治療において、苦痛の緩和というのは重視されて来なかったという経緯があります。なんというか、精神主義の行き過ぎ…

モルヒネを自由に使わせろ!

どの神経科学の教科書を読んでも、必ずキニーネの類の効果について書いてある。毒といってもいろいろと種類があって、キニーネ類は、まず筋肉に向かう神経作用を麻痺させるため、心肺停止によって個体は酸素欠乏で窒息してしまう。 これはホントに怖い! 溺…

認めたくないものだな、・・・

セロトニントランスポータ5HTTの遺伝型には長短2つの型があって、これが短いS場合には不安が強くなることが知られている。さて、chiao and blizinsky http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/early/2009/10/27/rspb.2009.1650.fullの論文は、このS…

大学を卒業する意味はあるのか?

ユニクロが大学1年生から採用を内定することにしたという。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111208-00000301-playboyz-soci これは考えてみれば、別に驚くようなことでもない。もともと文化系の大学生活に何らかの意味があるのか? 昔からこの…

ザンゲして善人になりたい!

今日僕は関西学院大学までいって、Dan Ariely の講演を聞きに行った。キャンパスはカトリックだからか、とてもきれいだが、なにせ駅から遠い。歩いて20分ぐらいかかるのは、この寒さではなかなかキツい。内容としては Honesty について、彼の行なってきた…

北海道民の独立性

先日神戸大学の石井先生のセミナーを聞いた。面白い論文の一つが、北海道では、移民が多かったからか、自主独立の気風が保たれていて、その点は移民国家であるアメリカに似ているという結果。 http://www2.kobe-u.ac.jp/~ishiik/Frontier%202006%20JPSP.pdf …

ゲイは知的なのか?

クリスマスが近づくと必ず流れているのが、WhamのLast Christmas 。 僕が大学時代から流れているから、もう25年以上は経っているだろう。ちなみに、10数年前に受け持っていた英語の授業(なんで!?)では、歌詞を学生と一緒に読んだしたこともある。 こ…

日本人は農民ではなくなり

僕が小さい時に「太閤」という言葉が割りとよく使われていました。エライ人、ぐらいの感覚で使われていたような。。。例えば、小学校卒で首相になった田中角栄は「今太閤」でした。そういえば、今でも名古屋駅には「太閤口」というのがありますね。 さて、僕…

またまたガンと肉食 

肉を食べると直腸癌になるという話は、前にもしたかもしれないですが、http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0EAE2E29A8DE0EAE3E3E0E2E3E39180E2E2E2E2?n_cid=DSANY001 というわけで、日本でも確かめられたというわけです。 こう…

まっとうなご指摘 x 2

「ブログは毎日書かないと読まれなくなるよ」と書いたら、敬愛する三原さんから「今はRSSリーダーを皆が使ってるから、そんなこともないんじゃないの?」というようなメールをいただきました。 なるほど、僕もグーグルリーダーを過去に(実は2回も)設定し…

些細なことでも、ペナルティがあるのなら、

岡田斗司夫さんが、何年か前に減量した。『いつまでもデブだと思うなよ』だったか? そのやり方は、単に何を食べたかメモするという単純なものだったと記憶しています。 つまり食べることと同時に、その対象を書きとめるという、面倒くさいペナルティとをセ…

効用=消費−期待?

皆さん こんにちわです。 前にタイラー・コーエンの本を読んだ時に、「ワン・クリックでブログが読めるようになった現在、必ず毎日更新されるブログしか読まれなくなる。なぜなら、ワンクリックは小さな物理コストだが、もし更新されていない場合のガッカリ…

またまた電波オークション

たまたまyahoo news を読んでいたら、 池田先生がhttp://agora-web.jp/archives/1405846.htmlというたいへんにまっとうなことを主張されていました。 「早く人間になりたい!」にかけるなら、 「早く競売にかけろー!」という感じになるでしょうか。ともかく…

勝手に友人にメールを送るSNS

僕はLinked In に登録していましたが、前に僕の知り合いの人に、僕に無断で勝手に「Linked In入会を蔵さんがさそっています」というメールを送ったことに腹を立てて、やめてしまいました。最近、mixiもほとんど見なくなったので、退会しました。なんといって…

宥恕は美徳かも

先日の小生のポスト、私的制裁はtoo much or too little? の内容に、敬愛する友人からメールが来た。内容の中では、罪への制裁だけでなく、「許し」もまた、キーとなるのでないかと指摘されていた。 これは実際、本当のようで、Fehr and Rockenbach, 2003, N…

自由貿易は全員が貧しくなる?

ウェブマガジンは数多くありますが、Gagazine, Wired, CNET(あとついでにEngadgetも)なんかが面白いので読んでいます。新聞と違って、記事の多くが属人的な政治ではなく、もう少し息の長い分野での面白い話が多く載っているように感じられるのが楽しいので…

たまには当然の意見も出てはいるが

今日なんとなくcnetを読んでいたら、700/900MHz帯も周波数オークションにかけるべきだという、珍しくまともな意見が総務省の懇談会で出たという。http://japan.cnet.com/news/business/35010046/2/ ほんとに鬼木委員の言うとおりで、「700/900MHz帯といった…

私的懲罰はtoo much or too little?

きょう、Fehr and Gachter のNature (けちなネイチャーはみんなに読ませてくれないが) の有名な論文について考えていて、ちょっと思ったことがあった。以下テクニカルなので、進化ゲーム理論に興味のない人は読まないでください。 一般に、単発の囚人のジ…

人体自然発火!?

昔、兄の買っていたオカルト本コレクションの中に、庄司浅水という人が書いていた「世にも不思議な物語」というシリーズがあった。そこには、当時の科学では説明できない、いろんな奇妙な話が載っていて、実に恐怖感があふれていた。 例えば、人体自然発火。…

Steve Jobs, Rest In Peace!

経済学で扱われる「経済成長」という概念は、各種の起業家の活動や工場での生産性の向上などの多くの活動を、ごく抽象化したものだ。これが抽象的で素晴らしいと思う人もいるし、退屈で面白くないと感じる人もいる。 僕のこれまでの授業では、特定の途上国の…

「土の文明史」読んでみた

「土の文明史」を読んで見ました。アマゾンに書いた書評を転写します。http://www.amazon.co.jp/dp/4806713996/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1317402385&sr=8-1???????????????????????著者の論点を適当にまとめさせてもらうなら、1、人…

ガジェットとぼく

僕のような単なるガジェット好きというのは、ヨーロッパ人やアジア人には数多くいるようだ。でも、僕の場合、バカとしかいいようがないのが、「利用するアテもないのに、ガジェットを欲しがる」こと。 思えば、中学3年から高校1年の時にステレオのカタログ…

海賊の経済学Ⅱ

先日の海賊無政府主義のポストに対して、僕の旧知の友人が、1,民主主義的に船長とクオーターマスター(分配担当者 かつ裁判者)が選ばれていたこと、2,獲得物の分配格差が最大でも2倍に満たないのが普通だったこと、3,黒人も自由人として扱われていた…

海賊の経済学

ビーター・リースンの「海賊の経済学」を読んで、 久しぶりに無政府主義について再考しました。 さすがはGorge Mason University の教授だけあって、とにもかくにも参考になる本です。 無政府の社会については、それほど多くの歴史的な文献がないのですが、 …

Winner’s curse 勝者の呪い

経済学をやっている人に有名な定理に「Winners' curse 勝者の呪い」というのがある。 オークションで最高額を落札したものが、その入札額を支払って商品を手に入れるという場合、落札するには最高額を提示する必要がある。そうだとするなら、その額は他の入…

私立大学費は100万だが

風邪薬にも、いろんな種類のものがあって、価格も違う。 ドラッグストアに行くと、いろいろと風邪薬があるが、僕は総合感冒薬というものを信じていないので、アセトアミノフェン、イブプロフェンの単位あたり単価の安い薬を買うことにしている。現実には、こ…