kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

TANSTAAFL

EUがCO2削減に熱心である。
そこで、アメリカでもやっているような
自動車メーカーに対しての平均CO2排出量の削減を要求している。
なんでも12年までに20%減なのだとか。


あるいは これは本当になんらコストがないままに
燃費が上昇することになるのかもしれない。
しかし、通常 経済学者はこのことに懐疑的だろう。


燃費を上げるための研究をする時間を無理やり要求すれば、
メーカーはそれだけコストをかけるため、クルマの値段は上昇するはずだ。
どれだけかは自動車メーカーの株主が、どれだけかは従業員が、
どれだけかは消費者が負担することになるだろう。


TANSTAAFL (There Ain't No Such Thing As A No Free Lunch)という
言葉はリバタリアンな経済学者の好むものである。
つまり「ただの飯なんかない」ということなのだ。


「あるいは」というのは、つまり政治家やある種の教育者が仮定するように、
人間の労働作業内容(研究などが典型)というものは、
頑張れば通常以上に生産可能だということを意味する。


これはある種、人間観に依存する問題なのだが、
どうだろう、どうしても僕には研究成果が努力で増大するとも思われないので、
貧しい人々からクルマという自由な移動手段を奪っていくだけの政策のように思われる。