なるほど、kyuuri氏の言う通り、
贋作が本物を上回る場合、
本物の価格プレミアムを正当化するものは
法律的リスク以外にはないように思われる。
しかし、あるいは
1、オリジナルの開拓したデザインに人々は敬意を払い続けているため、
プレミアムを払うことをよしとする
2、個別商品のすべてのクオリティとは全く別に、
フランス製であるという事実がプレミアムを正当化する
とも考えられるかな、とも思う。
しかし、1については、時間の問題でおそらくは次第になくなってしまうだろう。
たとえば、多くのアメリカ人はフォードT型は素晴らしい自動車の原型だと感じているが、
いまはトヨタをよりすぐれた自動車を作る企業だと認識している。
せいぜいが数10年程度しか持たないわけだ。
2はどうだろうか。これはフランスの太陽王の時代から300年の歴史が生み出すものだから
容易にはなくならないだろう。いまもパリコレクションは華やかさを保っているのだから。
おそらくしかし、これも数世紀すれば変化するだろう。
しかし、どちらも比較的長い時間がかかることはむしろ驚くべきことかもしれない。
シグナル抽出の問題は、常識的に考える以上にコストが大きいという風にも解釈できそうだ。