kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

ナノテク? AI?

1、遺伝子工学は受精卵細胞の時点で遺伝子の一部、
あるいは全部を変更できるから、
発生の段階で望みの人間を作り出すことになる。
小生の考えでは、これは完全にありだろう。


Silver の Remaking of Edenでも描かれるように、
おそらく、近いうちに人間は犬と同じように分岐してゆき、
それぞれの職業や価値観に特化した存在になってゆく。


2、これに対して、ドレクスラーなどから始まるナノテクでは、
ナノマシンによる老化現象の除去によって、
成体の人間の老化を止めることができるとする。
さて、これは本当にあるのだろうか?


3、あるいはAI主義者は人間の思考を移植した人工知能
さらには人格のコンピュータ上への移植が可能になるという。
これも、ありなのだろうか?


小生の完全な主観では、1は間違いないが、
2,3、はできるとしても、とんでもない時間がかかるように思う。
それは、ナノマシンを制御することの問題ではなくて、
細胞の活動が、あるいは原子レベルを超えて、素粒子レベルでも
大きな影響があるのでないかと疑っているからである。


同じように、AI的な人間の思考プロセスの完全移植というのは、
ニューロンの分子レベルを超えて、さらに不安定な量子的な動きや
素粒子的な動きまでも完全に理解することが必要だろう。
あるいはこれは重要ではないのかもしれないし、
不可能ではないのかもしれない。
しかし、現状では、
私にはM理論もそれほど信頼できるようには思われないから、
神経作用の基盤的なインタラクションまでもシュミレートすることは
なかなか難しいように思う。


で、tentativeな結論としては、少なくとも小生が死ぬまでには
2,3が実用化されているようには思えないのである。
さて、この予想が僕の残りの人生の40年であたるのか、はずれるのか、
楽しみだ。