kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

すべてが安価になれば

昔からSFでは食べ物や衣服などが合成されるのが定番だった。
未来少年コナンでも、インダストリアの食べ物は工場で作られていた。


さて、現在でも30%しかいない、農工業従事者がいらなくなるのなら、
人間は何をするのだろうか?
あるものは、自分のクローンをひたすら作って増殖し、
あるものは、麻薬やヴァーチュアル・セックスにおぼれ、
あるものは、芸術や科学的な真理を究めようとし、
あるものは、サッカーや野球、バスケなどのスーパースターを目指し、
むろん、ディズニーランドで働く人もいるだろうし、マンガ家もいるだろう。
あるいは、無為にブラブラと毎日を過ごす人も多いだろう。


どれもこれもありだろう。人間が最低限に必要な金額は、
おそらくは月に10万円程度だろう。
それ以上はエクストラな何かに支出されているように感じる。
人間の物理的な力は相当程度に平等だが、
その社会に提供できうる換金可能な素晴らしいサービスは
一人ひとりが桁違いに異なっている。
単純労働がなくなって、創造力などが重要になればなるほど、
人々の所得は異なってゆくのだろう。
むろん、技術の進歩はますます低廉な生活を可能にするため、
所得格差という問題は「社会的」なものであり、「物理的」なものではない。