kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

ありそうな3度の気温上昇

さて、アーリックの議論の4番は地球温暖化だ。
懐疑主義で有名な気象学者であるパトリック・マイケルズの
「Satanic Gases(悪魔の大ぼら)」を議論を俎上にのせ、
結論としては、

1、地球は確かに温暖化しているようだ
2、それは人間のCO2排出による。
3、しかし、すぐに対策をとるほどかどうかはわからない、
4、温暖化はあるいは農産物を増やす可能性が高い、
5、未知の生態系の変化はあるが、それはいつでも起こってきたことだ、

というようなものだ。


小生も大まかにいって同感だ。
特に経済学を学べば、CO2の削減のために何兆円も必要なら、
その分を貧困対策に直接当てることもできるし、
あるいは はるかに効率的なCO2削減の科学技術の研究もできるだろう、
あるいははるかに危険性の高い、
人類の滅亡につながるような隕石飛来への対策も可能だろう。


地球温暖化は、恐竜の時代が現代よりも10度も高温であったことを考えれば、
そんなに大きな問題だとは思われないのである。
まあ、ホッキョクグマはいなくなるにちがいないだろうが、、、、


さて、パトリック・マイケルズはcato instituteのsenior fellowであり、
出版も同研究所からだから、懐疑的な(資本主義的)保守主義の代表者とされる。
最近2005年には、さらに環境主義を告発する著作を出版している。
まあ、なんというか、それほど必要もなくても、環境主義は支持されるらしい。


小生の感覚では、環境主義はつまり自分が「倫理的でありますよー」、
あるいは「利他的出ありますよー」という
アピール、あるいは(学術用語では)シグナリングなのだ。
だからファッションと同じで別に実在的な意味での内容がなくても、
あるいは誤っていても、社会的に訴求することができればそれでいい。
これこそが、大手のマスコミがもろ手をあげて賛成している理由であり、
ディカプリオが20台ものプリウスを買った理由なのだろう。


環境主義はファッションと同じであるとすると、
その落とし所がますます難しくなる。
気になるところだ。