kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

投資ファンドが

ランドローバーとジャガーが、投資ファンドに買収されるらしい。


事業会社が持ち株会社によって経営される事例は急速に増えてきているようだが、
それによって、持ち株会社とその株主には以下の2つのメリットがあるのだろう。


1、事業自体が困難になったときに売り払える、
2、持ち株会社の従業員と事業会社の従業員を明確に分けられる、


小生の理解では、2がなぜ大事なのかというと、
おそらくはもともと経営者側にあるマネジメント関連のホワイトカラーの給与と、
企業に雇用されているブルーカラーの給与を完全に差別化しても
会社が違うということで、不満が出ることがあり得なくなるからではないだろうか。


アメリカではMBAを取得して10万ドルからスタートする給与は
ブルーカラーの2万ドルの年収とは全く異なっていることは、
30年前からますます顕著になってきた事実だ。
また、著名な経営者は製造会社の分野を超えて転職している。


とすれば、そういった経営者だけで集まった人間たちと、
資金の調達にたけた人々がファンドをつくって、
儲けの出ていない事業会社を買収・経営・運営して
自分たちと投資家に利益を還元するという業態は自然となる。
これがつまり投資ファンドという存在なのだろう。


日本的な閉鎖的・家族的企業が拒否感を持つのは、
この考えからは自然なのだろう。