kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

2007-01-01から1年間の記事一覧

ランズバーグ

ランズバーグはたしかにたいへんな知性の人だが、 私見では、やはり何が物足りないかといえば、 そのヒトの進化論への理解だろう。 むろん、彼も進化心理学の隆盛は理解している。 しかし、経済学の前提、 あるいは経済学者の論理の美しさにこだわりすぎのよ…

行動のESSと現代社会のEOS

ランズバーグのmore sex is safer sexを読んだ。 この人は無政府リバタリアンであり、 かつ物理学の著作もあるほどの論理明晰でありながら、 しかし、話題はポップというライターである。 表題の章を要約すると、 性的にアクティブじゃない人がもう少し性的…

著作権の未来

著作権は現在のような形での強制は難しいと思う。 とすると、どうなるのか? 映画のネットでの流通は皿がなくなれば、若干は減るだろう。 とすれば、オンライン配信がDistributionの主流になるだろう。 しかし、どうしたって完全には防げない。 いまでも例え…

seasteading by Patri Friedman

今日は久しぶりにPatri Fridmanのサイトで seasteadingについて勉強した。 これは洋上に居住構造物を浮かせて、それらを連結して社会を作るという企画だ。 最終的に、アナルコ・キャピタリズムになるかどうかはさておき、 さらなる殖民形態としては、ものす…

監視カメラ

今日は帰り道にクルマでラジオを聴いていたら、 有名な正しくも左翼的な斉藤貴男さんが話していた。 彼の著作は昔から好きだが、持っているのは 名作(だと思っている)「カルト資本主義」だけである。 話題は「監視カメラの是非」である。 彼は、警察の冤罪…

ultimate environmentalism

私は昔から環境主義には悩んできた。 一体、どのようなライフスタイルが環境にいいのだろう。 まず、哲学者らしく極限を考えると、まったく活動しない、 あるいは、自殺するというのがいいはずだ。 しかし、もっと普通に生きるとなると、とたんにややこしく…

Dell model

デルがこのところ勢いがない。 これはコンピュータが昔よりもさらにコモディティになった結果、 洋服と同じように小さなデザイン上の差が これまでよりも逆に評価されるようになったからではないだろうか。 洋服では大きな企業でも、リーバイスやGAP、な…

美容院

欧米王手の美容院、ヴィダル・サスーンなどを経営する会社が 日本に上陸するという。 もしかしたら、日本でも本格的に美容院などが系列化するのかもしれない。 しかし、どのみちそれは服飾でBIGIやFive Foxなどがある程度で それほど大きなものにはならない…

武田邦彦さん

本来は原稿を急いで書かなければならないはずなのだが、今日は名古屋大学で非常勤講義をしたついでに、名大教授の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」武田邦彦著を買って読んでしまい、(たいへんに)^2驚いた。なお武田さんの著作は前にも読んだが、…

美容院の乱立

かつて美容院はなぜ系列化しないのか? という疑問について書いたのだが、 答えをちょっとひらめいた。 つまり僕と違って、多くの女性は 「自分だけの特別なお店」を望んでいるのだ。 僕はQBハウスを利用するが、 その店舗はまったく味気がない。 それに比…

ネットの人たち

今日は前にみつけた服部信夫という人のページをよく読んでしまった。 おかげで仕事がまったく出来なかった 笑。http://www002.upp.so-net.ne.jp/HATTORI-n/ この人は明らかにネットの表現に通達した達人?である。 そもそも表現のあり方がアートであり、アナ…

赤ちゃんポストとゲーム理論

安部首相であれ、どんな政治家であれ、 赤ちゃんを養子に出すポストは反対するだろうと思う。 それが道徳的に正しいからでもあるが、 むしろそれ以外の発言はそういう行為を肯定するように聞こえるからだ。 これは、人間の発言行動をスペンスのシグナリング…

外山恒一に感動だ

今日は外山恒一の政見放送と、そのパロディのyoutubeをたくさんみて感動した!! 日本はついにまともな国になったのだろう。 なぜなら、外山氏のような人間が活動しているのだから。 ドイツなんかでは「戦う民主主義」で 外山氏のような左翼的無政府主義は否…

法と社会規範

エリク・ポズナーの『法と社会規範』を読んでみた。 つまりスペンスのシグナリング・モデルを使って、社会規範の分析をするというものだ。 宗教や人種差別などについては、納得できるが、 なんでもかんでもシグナリングというのはどうだろうか、やや疑問が残…

エリック・ポズナー

今日アマゾンをぶらぶらしていたら エリック・ポズナーの「法と社会規範」という翻訳を見つけた。 この春休み中には読んでみることにしよう。 エリックは法と経済学の創始者ともいえるリチャードの息子だから、 だいぶ期待できるのではないだろうか。 リチャ…

存在と当為 2

前回の「存在と当為」は長い間考えていたのだが、今日たまたま「法と経済学の社会規範論」飯田高著という著書を見つけて、シェリング以来のゲーム理論家はすでに同じ結論に達していたことを知った。間抜けな小生。それにしても、飯田さんはまだ30だから、…

存在と当為 再論

当為概念とは「すべきだ」というもので、 存在概念とは、「である」というものである。 この二つはヒュームの時代からすでに無関係であると考えられている。 「空き缶を捨てるべからず」、あるいは「二酸化炭素減らすべし」という 社会的な当為概念について…

あるリベラル的なメール

今日 以下のような自称リベラル的な私さんからのメールいただいたので、 ちょっとリバタリンとしての私の小さな反論を少し。 ?????????????????????????????? リバタリアン宣言、興味深く拝読致しました。 私は、どちらかとい…

老後はのんびり?

経済的独立を全員が実現することはできないことを先日書いたが、 しかし、人間は徐々に年をとっていく存在だから、 すべての年寄りが独立しているということはありえるだろう。 30年から40年働けば、もともとの資産はおよそ10倍になるから、 最初に1…

人間の経済的独立?

子どもができてから考えるようになったのは、 彼らの物質的な福利のことだ。 常識的でつまらないが、彼らが望む教育機会を与えてやりたい。 そこで、自分のことも考えてfinancial independenceということを考えた。 これは、つまり働かなくても資産とその利…

子どもの売買市場

臓器の市場を作るというのは何か突拍子もないだろうが、 養子を金銭取引で行うのはさらによくないということになっている。 人身売買だということになるからだろう。 しかし、多くのリバタリアンはこれはおかしいという。 子どもをお金を払ってまでほしい人…

内臓の売買市場

内臓の移植技術が進んでいる。単純に考えれば、まず金持ちが買うことになるだろう。しかし、腎臓が金になるのなら、死ぬ前にドナー登録をする人は、爆発的に増えるだろう。とすれば、現在のように腎臓その他の移植待ちの患者もいなくなり、なにもアメリカへ…