Dear Kyuuriさま
なるほど、IQが根性指数かもしれないというのは、
抽象的にはありでしょう。
しかし、ジェンセンの研究などでは、
IQは光に対しての最も単純な反応テストなどでも現われています。
これを根性というのは難しいのではないでしょうか??
アイゼンクの『intelligence』あるいはジェンセンの『g factor』をお読みになれば、
根性ではおそらく説明できないことが納得されるでしょう。
なお、MRIを使ったヒトの脳容量とIQには0.4程度の相関があります。
ゴールトン以来の、あるいは進化生物学的に、
大きな脳がより大きな情報処理能力を意味しているという常識からは、
種間の比較だけでなく、種内の比較にも役立つことがここで証明されているのです。
また、パソコンをやっている人が
CPUの浮動小数点計算の性能差が半導体の数と相関するように、
脳の知的能力がニューロンの数と相関するのは自然なのではないですか?
なお、もしかして、僕個人の自慢話だと思われたくないために言いますが、
僕は悩みもありましたが、楽チンな生活を目指して国家権力側につくべく、
司法試験を受けたが、2度も落ちた落伍者であるうえ、
決して一流とは言えない大学の、さらに末端教員であり、
正直、クスリとアルコールでなんとかかんとか生きながら得ているような人間です。
それでも、何が科学的、あるいは存在論的に真理なのかについての
僕なりに厳密な基準だけは維持したいと思っています。
貴君のような真理に真摯な態度を持つ人には、
ぜひとも進化心理学、行動遺伝学を重視していただきたいと願います。
蔵研也拝