kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

2021-01-01から1年間の記事一覧

トリ肉の話+α

こんにちは。 川上さんのエッセイはオジサン的なジョークに満ち溢れていて、実に楽しい話は以前紹介した。で、鳥の各部位を食べる話と、その部分の生態的・進化的な意義を同時に説明してみようという、極めて大胆な挑戦を行ってみたエッセイ。 多分、やきと…

Langfocus 良いサイト!

こんにちは。 最近「Langfocus channel」を見つけた。この人カナダ生まれで関西の大学のセンセイらしいが、ひじょうに多くの言語を解説してくれるpolyglot. www.youtube.com それにしても、世界中のいろんな言語の由来や文法、単語の借用なんかを教えてくれ…

ゴルゴつづくってよ

こんにちは。 サイトウ・タカヲは亡くなっても、ゴルゴは続くらしい(パチパチパチ)。以前の話では、アメリカの通貨発行業を仕切る(特権階級)ロスチャイルド家とロックフェラー家が、最終通貨である「ディールコイン」を潰しにかかったらしい。。。まさに…

早く寝ろや→オレ

続きの続き。(以下、完全に個人的な話なので、学者的な読者はパスしてください。東都文京病院の美しい夜景が間近に見えるのは結構だが、いい加減に早く寝ろや → オレ) 老化というのは、つまりは学習というステージが終わって、それを次世代に伝えてトット…

長い髪の乙女

今日は用事があって、1人で東京のホテルに泊まってるので、クソヒマなので続き。 女性の髪の長さの選好もフシギだ。ヒトの女性の多くは、性的に魅力的であるために、明らかに不合理なまでの長い髪を維持しようとする。これは世界的に一致した傾向で、例えば…

「美しさ」とかいうフシギ

こんにちは。 性選択に関しては、「美しい顔」という謎がある。例えば、特に女性に顕著なのだろうが、なぜか目が大きいほうが魅力的だったりする。多分 女性の芸能人の多くは、平均よりも大きな瞳を持っているだろう。アニメキャラなんかも、メチャクチャに…

美の進化

こんにちは。 昨日に引き続き、同じ本の話。 特に後半について。 この本の前半は、鳥類の多様な求愛行動が「審美的」な理由から進化したと論じていて、ひじょうに説得力がある(アズマヤドリなんかのことね)。ここは完全に納得した。 後半は、ヒトの進化に…

昼と夜

こんにちは。 どの作品も有名なエッシャーだが、その中に「昼と夜」というのがある。 大学時代にエッシャーを知ってから、いろんな意味でインスパイアされてきたが、今日はこの絵に関して一つ。 新古典派(や、もっと極端にはオーストリアン)は、世界や経済…

Tsutaya図書館のほうが良い

たまたま 今ブログ記事をアップした。前の記事に松瀬さんがTsutaya武雄の話をしてくれたので、それを読んで昔友人と話していたことを思い出した。(松瀬さん、ありがとう。) ボクは昔から「図書館はインテリのもの → 商業主義は敵」という話に納得できなか…

島嶼の生物進化

こんにちは。 ますます読んでみましたよ、川上さんの本。これも島嶼での生物進化の状況について説明してあって、とても楽しめる。海洋性の島嶼は、生物が漂着することが稀なので、エコシステムという概念がよく理解できるのだ。ビーグル号に乗ってガラパゴス…

蔦屋書店

こんにちは。 東京の蔦屋書店は、食事もカフェもあって、とても良いところ。本を読みながらコーヒーを飲めるなんて、贅沢な時間の過ごし方だ。 と思っていたら、ある時 広島に行く機会が2度ほどあって、広島駅にも蔦屋書店を発見して、日中をダラダラと過ご…

Blood Diamond

「池袋ウェスト」の話をしていたら、そういえば似たような感覚を映画に感じていたことを思い出した。確か、以前に「ブラッド・ダイヤモンド」の感想を書いたんじゃなかったか? この映画について自分が2013年に書いているということは、それ以前に見ていたと…

池袋ウェストゲートパーク

こんにちは。 何を隠そう、隠したこともないが、ボクは「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの愛読者だ。あるいは読んだことのある人は納得してくれると思うが、文章のスピード感やジョーク、世界観全体が楽しい。いかにもオトコの世界で暴力が溢れているの…

恐竜はなぜデカい?

こんにちは。 今日はYoutubeから、Animal Planetの恐竜の動画をススメられたので、いくつか楽しんだ。 www.youtube.com さて恐竜は30トンにもなるやたらとでかい草食野郎や、あるいはT-REXみたいに5トンから8トンにもなる肉食のやつもいた。これって、ゾウと…

フェルマの最終定理

こんにちは。 1993年にワイルズがフェルマの最終定理を証明したという話は、ボクがサンディエゴの大学院にいたときに伝わってきた。経済学部ではあったが、多くのアメリカ人のクラスメートは数学や物理を学部時代にMajorにしていた。それもあって、大学院の…

恐竜と鳥類

こんにちは。 一昨日、昨日と読んだのは、これ。 この人の本が売れているのは、どこかで読んで知っていたので、図書館で見つけたついでに借りてきて読んでみたら、めちゃめちゃに面白かった。鳥類は恐竜から進化したことが知られているが、その専門家から見…

龍が如く

こんにちは。 息子がやたらとケータイと動画ばっかり見ているのだが、ある日「龍が如くのムービーは面白いよ」と言って来た。いつもガジェット系サイトを読んでいたので、「龍が如く」というヤクザゲームが大人気なのは知っていたので、これを機会にムービー…

来年からは何をする?

こんにちは。 このところ、いろいろとあってブログ更新を忘れていました、スイマセン。 さて、僕の私的な話なのだが、今年度いっぱいで職場を離れることを決意した。高校大学時代からずっと あーだこーだと考えて議論してきたのが自分という人間のすべてなの…

科学史雑感2

こんにちは。 続き。 天文学とは違っているが、しかし西洋社会(ボクの定義では中東を含む)でほとんど同じように扱われてきたものに占星術がある。Astrology and Astronomy ということで、天体に関係しているのは同語源だ。 これは中国の、天の変化は地上の…

科学史雑感

こんにちは。 自然界の法則のあり方(の予測)に、宗教的・常識的な「人間的な解釈」を持ち込むのは、当然なのだろう。 例えば、プラトンは正x面体が5つしか存在しない(正四面体、正12面体など)を知っていて、それが元素となると考えた。こうした、ある種…

Dr. Steven Weinberg R.I.P.

こんにちは。 さらにさらに続き。 先週だったか? にテキサス大学オースティン校の著名な物理学者 スティーブン・ワインバーグが死んだというニュースを聞いたので、もう一度、彼の科学史への評価を著した『科学の発見』を読んでいた。ワインバーグは物理学…

イオニア人

こんにちは。 続き。 さらに続き。 古代ギリシャには、大まかに言ってイオニア、アイオリス人、ドーリア人などの集団があって、それなりに文化的に分かれていたらしい。中でも自然哲学を展開したのも、その後のヘレニズム文化においてムセイオンで活躍したの…

アジア人は学習は早いが、

こんにちは。 続き。 アリストテレスが「自然は無を嫌う」として、真空の概念を否定したというのは知られている。真空という概念の有用性が認識されなければ、こうした詭弁で、それに懐疑的であったというのはアリだったのだろう。 アラビア数字はゼロの概念…

古代ギリシャ人はスゴい!

こんにちは。 以前に書いた、新しい本を書くという企画は、ボクのインコレクトネスから廃案になってしまいました。スイマセン。 別の理由から、今日、ピタゴラスと学派についてもう一度調べていて、古代ギリシャ人はフシギな人たちだと再び痛感した。 en.wik…

知能と遺伝

こんにちは。 最近は、ご無沙汰していてスイマセン。今年を目安に原稿を書いている本があって、そのために多くの時間を費やしています。ブログの更新もあまりなくて申し訳ありません。 __ さて、もちろんボクは知能プロパーの専門家ではないのだが、興味が…

イジメはやめようぜ

こんにちは。 あまり世の中の騒ぎには興味がないのですが、今日はヤフーニュースその他を読んでいて、小山田事件というのを読みました。 www.yomiuri.co.jp ひじょうに簡単に言えば、小山田さんというミュージシャンが過去に障害者をいじめていたことを、「…

アルコールはドラッグだよ

こんにちは。 たまたま、自分の書いたブログを読み返すと、とんでもない誤字がたくさんある。酔っ払っているからだが、この点は読者には申し訳ない。まあ、読者自体がとても知的な人たちなので実際には特に問題はないのだが、、、 さて、隠すほどのこともな…

進化政治学

こんにちは。 たまたま橘玲さんの『朝日ぎらい』という本を図書館で見つけたので、ちょっと読んでみた。この人は、もともと進化論からの人間行動の理解という方法で、ボクと同じスタンスだ。リバタリアンでもあるので、この本の結論にも基本的に同意できるの…

Dementiaとは

こんにちは。 人並みに親の介護をしていると、多くのことに気付く。で、人間の情報処理っていうのは、かなりコンピュータに近いということを少し。 海馬への転送が不可能になって長期記憶が形成されなくなるというのは、例えばハードディスクあるいはSSDに記…

Robber Baron in the US

こんにちは。 アメリカの19世紀終わりから20世紀初頭にかけて、Robber baron という言葉がある。日本語では、「強盗男爵」とか訳されていることが多い。 それはつまり常識的には、ある産業を独占して、人々から金をむしり取って(robber)、結果として富…