kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

Robber Baron in the US

こんにちは。

 

アメリカの19世紀終わりから20世紀初頭にかけて、Robber baron という言葉がある。日本語では、「強盗男爵」とか訳されていることが多い。 それはつまり常識的には、ある産業を独占して、人々から金をむしり取って(robber)、結果として富豪になったという人々のことだ。 例えば、典型的には鉄鋼王US steel のAndrew Carnegie、あるいはStandard oilをつくったRockfeller家のことになる。

 

資本主義礼賛のリバタリアンとしての視点からは、彼らが人々の効用を下げるという意味での「盗人」であったとは到底に思えない。しかし、一般人というのは大きな富を蓄える人に対しては、自然と「自分のような顧客から利益を盗んでいる」という認識になるのだろう。アマゾンのJeff Bezos へのネガティブ・キャンペーンがそれを雄弁に物語っている。

 


バカらしいのは、昔はマイクロソフトのBill Gatesがやり玉に挙がっていたのが、今ではベゾスやイーロン・マスクになっていること。単に、大富豪にイチャモンつけたいだけ。 

 

ある経済活動が、アメリカ全土、あるいは全世界の人々に利益をもたらすなら、その反面として創業者、あるいはCEOにはケタ違いの報酬がもたらされるはず。それは「悪い」ことではなくて、「良い」ことだろう。だって、新たなる起業家がそうした富や名誉を求めて、IBMの社員じゃなくて企業を起こす可能性が上がるだろうから。

 

どうしてか、ひじょうに多くの人は「大きな事業体」そのものが、必然的に悪いものだと考える。それって、陰謀論と同じくらいバカらしいことだと思うのだが、、、

 

というわけで、19世紀の終わりにカーネギー、ロックフェラーと同じ程度に、21世紀初頭のベゾス、マスク、ページ、ザッカーバーグなどは批判されている。でも彼らが我々の生活に与えてくれた利益を考えるなら、なぜ彼らの富がそんなに批判されるのかは、まったくもって理解できない。

 

単に、嫉妬というものなのだろう。

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