こんにちは。
たまたま橘玲さんの『朝日ぎらい』という本を図書館で見つけたので、ちょっと読んでみた。この人は、もともと進化論からの人間行動の理解という方法で、ボクと同じスタンスだ。リバタリアンでもあるので、この本の結論にも基本的に同意できるのだが、それよりもむしろ多くの純粋な学術論文を引用しているのが、スバラシイと感じた。保守・革新といった政治的支持の遺伝とか、あるいはそうした支持者たちの心理的な性向、知能の偏りなどなど、、、
普通、日本の政治学者はまったく進化論的な人間理解をしていない。当然そうした発想を知らないので、学術的な心理学の知見もほとんど知らないし、当然に行動遺伝学も、分子生物学も、遺伝学の知識もない。そうした現状からすると、橘さんはオリジナルペーパーこそ書いていないが、政治社会学についての自説も展開しているし、多くの学問の内容を渉猟してきており、もやは完全、十分な学者だと呼べる。驚くし、尊敬する。
こういう知性がもっと日本には必要なのに、なぜか無意味・自明なことしか言わない人が日本の大学のセンセイなんだよなぁ、、、、
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