こんにちは。
川上さんのエッセイはオジサン的なジョークに満ち溢れていて、実に楽しい話は以前紹介した。で、鳥の各部位を食べる話と、その部分の生態的・進化的な意義を同時に説明してみようという、極めて大胆な挑戦を行ってみたエッセイ。
多分、やきとり屋に頻繁に通っている人なら、ますます楽しめると思う。個人的には、プロテイン的な視点から胸肉、ササミが、白いのは、鶏が飛ばない鳥だからであって、無酸素運動しかしないから。長距離を飛ぶ筋肉なら、酸素を運ぶヘモグロビンのためにむしろ赤みの肉になるというのは、なるほど。あとは、手羽先は名古屋の名物なので、その説明なんかも興味深かった。
鳥をあまり食べない人は、解剖学の説明もその組織の構造・意義も ?? ということになるかもしれない。が、それでも、中年男なら川上さんの文章は楽しいんじゃないだろうか。オススメします。
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