こんにちは。
続き。
さらに続き。
古代ギリシャには、大まかに言ってイオニア、アイオリス人、ドーリア人などの集団があって、それなりに文化的に分かれていたらしい。中でも自然哲学を展開したのも、その後のヘレニズム文化においてムセイオンで活躍したのも、主にイオニア系のギリシャ人だった。
というわけで、founder effectがあったというのはあり得る。
「ギリシャ人は数学や天文学などの抽象的な学問を発展させたが、ローマ人は建築や法律などの実用的な技術に優れていた」という、よく聞く歴史的な評価もまた、集団の関心の対象の違いという心理特性であった可能性がある。
もちろん、そうではないかもしれない。
こういうことを遺伝子頻度で検証するのが、これからの本当の社会学・心理学になるのだろう。
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