kurakenyaのつれづれ日記

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古代ギリシャ人はスゴい!

こんにちは。

 

以前に書いた、新しい本を書くという企画は、ボクのインコレクトネスから廃案になってしまいました。スイマセン。

 

別の理由から、今日、ピタゴラスと学派についてもう一度調べていて、古代ギリシャ人はフシギな人たちだと再び痛感した。

 

en.wikipedia.org

 

確かゴールトンが、「古代ギリシャには天才が多すぎる。なんかオカシイだろ、これは」みたいなこと書いている。これはまったく正しくて、どうしてエウクレイデス(ユークリッド)とか、ピタゴラスのような数学者が出たのか? あるいはミレトスの自然哲学のような、(当時は議論することも無意味だったはずの)奇妙な自然ポエムが重視されたのか? これは古代ギリシャだけに存在し、ガリレオ時代に再発見された価値観、世界観だ。

 

エラトステネスは地球の大きさを予測したし、それ以前にギリシャ人たちは地球が球体であることも、緯度による星の仰角の差から当然視していた。ところで、アレキサンドリアからシエネまでの900キロという南北差は、中国でも同じように移動できたし、それをした学者も無数にいたはずだ。しかし、誰一人として、星や太陽の仰角から地球を球体だとは考えなかった!!

 

 

人間集団が小さいことろから、急速に拡大する場合は、founder effect(創始者効果)というのが残って、小さな遺伝的な浮動が人間集団の特徴となることがあり得る。これは例えば、尖った耳をもつ祖先の頻度がたまたま高ければ、その子孫の集団も尖った耳を持つだろうという話。

 

つまり。古代ギリシャ人の祖先の人たちには奇妙な自然科学的・論理性偏愛の性向があって、それが、おそらくはたまたまヘレネス全体に広がったというのが、ボクの採っている考え。いや、実は地中海、特にエーゲ海諸島の移動においては、星(と自然)への興味が大きな適応度を持っていて、イオニアの自然哲学はその中から必然的に生まれたのかもしれない。

 

(が、そうした知的なチャレンジが大きかったという傍証を、ボクは今のところ持っていない、、、あえて言うなら、たしかにギリシャ人は地中海世界全体に多くの植民都市を建設したし、マケドニアアレキサンダーファランクスを率いて、世界を制覇したので、結論的には多分アテネの記録に残るように高知能で、かつスパルタに代表されるように勇敢な戦士だったのだろう。)

 

そんなことに遺伝子なんて関係あるはずない、というのも(常識的な歴史理解で)けっこうだろうが、古代ギリシャ人の学術的な業績と、人類への貢献はとにかく異常だ。説明を放棄することは、科学革命と産業革命が偶然イギリスで生まれた、というくらいにありえない話だ。。。。

 

 

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