こんにちは。
続き。
天文学とは違っているが、しかし西洋社会(ボクの定義では中東を含む)でほとんど同じように扱われてきたものに占星術がある。Astrology and Astronomy ということで、天体に関係しているのは同語源だ。
これは中国の、天の変化は地上の変化と関係しているという信仰と同じものだ。
今 占星術に相当するのは、中国の医学である鍼と灸、インドのアーユルヴェーダ。特に鍼灸はとくに西洋人にも、大きな人気がある。もちろん、Cochran などのマトモなメタ分析では、プラシーボ以上の効果は報告されていない。
プラトンのイデアと同じように、こうしたものはヒトの心に刺さるのだろう。それはそれで仕方がない。同じ話だが、株式、あるいはコインの各種投資法、あるいは投資分析も(ひじょうに短い時間では意味があるかもしれないが)、全体として完全に無意味だ。気が向いたら「効率市場仮設」についての、説明を読んでください。
もちろん、ボクはこの人個人を否定したいのではないですよ。単に、科学としての市場予測はできないと言っているだけ。
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さてワクチン否定論を読むと、そうした直感が今もあることがわかる。データを信じるべきだという理性はあっても、得られたデータが改ざんされているという陰謀論は否定できない。
Samuelson以来のrevealed preferenceでは、なにかを信じるかどうかは行動によってのみ示される。ボクはワクチンを摂取したので、リスクよりはメリットが大きいと判断したと言えるだろう。
みなさんも考えてみてください。
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