こんにちは。
知り合いに薦められて、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』を読んでいる。こうした自己啓発ものは、ほとんど無意味、あるいは自明のことしか書いていないので読まないことにしているのだが、世界的なベストセラーでもあるので、読んでみることにした。
内容は7つあるが、もっとも意味がないように思われたのは、
2,目標を定める
だって、ボクの人生には目標がない。あえて言うなら、自由主義の拡張ということになるだろうが、、、、それって目標というほどのものになりえてるのかなぁ、、、
意味がありそうなのは、
5.人を理解して、理解される
これは、つまり「人の話をまともに聞かないで、すぐに自分語りをしたり、アドヴァイスをするのはやめろ」というようなもの。たしかに、僕らはあまりに人の話を聞かないで、むしろ自分の話をしたがりすぎる。毎日のなかでは、とくに反省しなければならない。
4.Win-winの関係を作る
とかは当たり前だと思う。そうじゃない関係は、お断りだし、たしかに多くの人が世界はWin-Loseの関係だと思っているようだが、戦国時代じゃあるまいし、この時代はそんなことがあるはずがない。まあ、それでも指摘して、心がける必要はあるかもしれない。
そうじてボクはこうした自己啓発本には感心したことがない。例えば、1番目の実に自己啓発的な課題は
- 主体性を持つ
だ。たしかに主体的なのは、たいへんにけっこうなことだ。だが実際には「主体性を持つ」ことは大変な精神的なコストがいるからこそ、多くの人は受動的なのだ。あきらかに人間の持つエネルギーや能力とのトレードオフがある。
コストの必要ない自己啓発の実践は、トレーニングのないボティビルディングのようなもので不可能だが、そのトレーニングが肉体的なのがボディビル、精神的なのが自己啓発なのだと思う。
コヴィー博士の言うことは間違っていないのだろうが、それを実践するにはとんでもない精神的エネルギーが必要だ。ボクもできるだけ実行しようとは思ったが、残りの人生は短い。どれだけ実践できるだろうか??
ともかく、「うおぉぉーー、オレは目覚めた!!」という人にはオススメできる本だ。新しい人生を見つけて、素晴らしい貢献を社会にもたらしてもらいたい。
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