kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

2010-01-01から1年間の記事一覧

幼児虐待 VS 親の人権

「自由」というのはリバタリアンにとって踏み絵となっているようにも思うが、2人の幼児がネグレクトで死んじゃった事件については、どうだろう?? 僕の「無政府・・・」では、もっと特殊警察、例えば、幼児虐待警察や環境警察が(NPOのままで)活躍するよ…

実験てなかなか難しいなー

6月、7月と、僕の属する研究グループではほとんどすべての研究時間をかけて、超簡単な実験をしてきた。テストステロンがリスク選好と正の相関をもっているだろう、という単純な仮説の検証だ。 生物学的には男性であるという存在自体が賭け戦略なので、この…

なぜ私はオーストリア学派ではないのか

slumlordさんのLJPでのpost http://c4lj.com/archives/418176.html で思い出したので、ジョージ・メイソン大学のBryan Caplanの「私はなぜオーストリア学派ではないのか?」を読んでみた。あるいは昔読んだようにも思ったが、とにかく昨日読んだので、ここで…

LJP: 「白い粉」の国家輸入

先日たまたま、国家が管理貿易をおこなう「白い粉」を輸入している会社の人、という方と飲み会でご一緒させてもらった。小生は当然にコカインやらモルヒネなんかを想像したが、そうではないという。 からかう友人から「大量に輸入されているにもかかわらず、…

skype on android

あ、昨日書き忘れたことですが、iPodに加えてアンドロイド使ってみたのは、スカイプを使って、生活費をケチってみようかと思ったことにもよります。 僕の場合、研究とかで電話を使うことは実際まったくないのですが、勤務先教務関連での連絡をする必要があっ…

Xperia 使ってみた

Xperia を新調してみた。使えるには使えるが、iPod に比べると、思ったようには使えないし、ウルトラ電池の持ちが悪い。まあ、発展途上ということで、今後の進化に期待したいところ。 みなさんが書いていることだけれど、iPod touchを去年買ったとき、その使…

美徳の紳士に御用心 Be careful about virtuous gentlemen

最近、いろいろと雑用にかまけていて、ベストセラーであるにもかかわらず、サンデルの「正義・・・」を読んでいなかった。というわけで、時間を作って、読んでみた。 当然にその内容は彼の著作の延長上にあって、僕は何も学ばなかったが、再び痛感したことも…

気分って、ホントに髪しだい

昔 うちの娘が「髪の長い子は超魅力的」みたいなことを書いたと思う。同時に、彼女が時によく言うことのは、「髪の毛が風呂場に落ちていると汚く感じる」というものだ。 一体どうして、同じ物体が、体に付着している場合と、風呂場の排水口に溜まっている場…

kindle DX が届いた。

日本に帰ってきてから、キンドルを使っていなかったのだが、一念発起して、キンドルDX日本版を買ってみた。これは前のDXよりもコントラストが上がっているということだが、それよりも僕は、反応速度がほんの少し早くなっているのに満足した。 とにかく初代キ…

LJP:生ワクチンをヤメロォー!

NHKのニュース9を見ていたら、ワクチンの接種によって、実際にポリオに罹患して、歩行障害がのこった子供が写されていた。親が子供以上に無念に感じていた。 これは僕にとっても人事ではない。僕は前々から息子の予防接種に対して内心反対だったのだが、そ…

BCASカードって一体何なの?

B-CASカードって何? 昔4,5年前にハード・ディスク・レコーダーを初めて使ったときのこと。BCASカードというものが付いていて、これを差し込まないとデジタル放送が見れないのだが、それを知るまでにムダな数分を過ごすことになってイライラした。(僕は…

記憶の現実感がない!

去年はニューポートビーチで独立記念日の花火を見た。家族でベランダにいただけなのだけれど、あっちこっちに花火が上がり、また近くでも大きなものが見れて、短いけれど充実した時間だった。 無粋な小生はあまり花火に興味がなかったので、あまり若かったと…

カロリー計はいいですよ

LJPで割と真面目に論じることになったので、ここではもうちょっとお気楽な話題で行こうかと思います。 僕は2ヶ月前にタニタのカロリー消費計を買って、一日中、付けてみました。これはけっこうスグレもので、こういうふうにパソの前にいても、それなりのモ…

 「共感の時代へ」読んでみた

去年、ロサンゼルスのBarn's and Noble によくいったのけれど、 この本 "The Age of Empathy" by Frans de Waal が大量に平積みされていた。 僕は興味は持ったものの、別の本を読んでいるうちに帰国してしまった。 で、この前翻訳を見つけたので、読んで見た…

LJP:賭博はdecriminalizeせよ

なんでも野球でトバクをしていた相撲取りや親方がいるそうで、マスコミは大騒ぎだ。泣いてまで謝っている親方の映像も流れて http://www.youtube.com/watch?v=iR0QzwdHBdU いかにも悪いことをしたといった雰囲気が、梅雨の湿度のように充満している。 だが、…

LJP:財政再建と経済成長は脱政治で

僕の生活を支える職業は、ひじょうに普通の経済学を教えるというものだ。で、先週は授業で「日本的経営」について説明した。事前に用意していった映像は、カルロス・ゴーン氏の年収が8億9千万だという内容のニュース。そこで、菅直人氏がゴーンさんを指し…

LJP: 外部性は民間で解決 by R. Coarse

僕も口蹄疫についてなんとなくいろいろと考えていたところ、平凡助教授さんからコメントをもらった。anacapさんがすでに答えてくれているが僕もちょっと書き加えたい。 http://theorist.blog6.fc2.com/blog-entry-193.html まずは外部性の問題。これはペスト…

これからはLJP サイトでも書きます

僕がこのサイトでいろいろと書いてきて、もう4年になるだろうか。これからはリバタリアン色の強い記事はLibertarianism Japan Project (LJP)で書いていきたいと思っている。今回の自己紹介文はhttp://c4lj.com/archives/292615.html です。 このサイトでも…

tesla がカッコいいです。

僕はガジェットを愛しているのと同じほどに、クルマを運転するのが趣味でもあります。 で、最近見たクルマで一番惹かれたのがテスラ・モータースのモデルSという12年発売予定のクルマ(http://www.teslamotors.com/models/)。みなさんも見てください。ア…

理性と知性の限界

先月、僕が本屋を歩いていると、高橋昌一郎さんの「知性の限界」という本を見つけました。2008年に僕は同じように本屋で見かけた、高橋さんの「理性の限界」を読んで、ひどく面白いと感じて、激賞の書評をアマゾンに書きました。 実際、僕は学生時代から…

自民党は変われるのか?

たまたま自民党の衆院議員である河野太郎氏の「私が自民党を立て直す」という本をもらったので、読んで見た。僕はこの手の議員の本というのは、ほとんど読まない。多くの政治家の主張する政策はバラバラチグハグで、読む価値などまったくない。 しかし、河野…

アメリカの検眼の強制

総じて日本は規制大国だが、アメリカでも同じような例はある。例えば、メガネをつくる際の眼科医による検査の強制は最悪だ。 春にメガネが壊れたので、しばらくはコンタクトを使っていたが、そのうち運転に支障をきたしそうになった。仕方なく20年ぶりにアメ…

TypeA さん、すいません。

今日 朝起きてメールをチェックしたら、anacapさんからのメールがついていた。何でもリバタリアンのブログサイトをつくるということで、小生も参加したらどうだ、ということだった。小生は基本的に、原稿依頼その他に対して積極的に行こうと思っているので、…

信長の野望

今日は電車で大学へ行った。岐阜駅で乗り換えると、黄金の織田信長が広場を睥睨していました。彼のマントはほんとは真っ金金ではなかったように記憶しているが、、、 というわけで、無粋な小生も珍しく写真をとってみました。もっとアップにできればよかった…

規範の個人超越的な価値

Steven Shavell の「法と経済学」の翻訳本を読んでいる。先日一橋大学の森村進さんから、良いテキストだと勧められたので、僕も一度読んでみようかと思った次第だ。1万円と非常に値段が高いが、しかし法律の本や教科書の多くが高いので、内容の良さを考える…

ホテル・ルワンダ

たまたま今日、前から気になっていた「ホテル・ルワンダ」という、ルワンダ虐殺時に1200人の人々を救ったホテルマネージャーの映画を見た。つまりは「シンドラーのリスト」のルワンダ版だ。 虐殺を主導するのはフツ族の政府で、おそらく民兵はそれに便乗…

書評「10万年の世界経済史」

この著作は「10万年」とは銘打たれているものの、実際には産業革命以前と以後とを比べているに過ぎないので、題名がおかしいというべきである。なお、原題は「Farewell to alms 援助よさらば」なので、これは日本語版の問題である。 内容としては、1、産業…

書評「アニマル・スピリット」

この著作は情報の非対称性の問題を指摘したアカーロフと、経済変動がファンダメンタルズの変化よりも遥かに大きな規模で起こっているという実証分析をしたシラーという、二人の一流の経済学者による共著である。内容としては、安心感、公平感、物語性、貨幣…

ポイントカードを使わないことの損失

今日はちょっと屁理屈を一つ。 僕は今日地下鉄に乗った。ところが、カードの残額が少なかったので、新しいカードをかって、それらを使って、チケットを買って乗ることになった。ところが、このやり方では、次に乗る必要があるバスの割引が受けられない。僕は…

ダダイズム

今日ちょっと時間があったので、超遅ればせながら「ブラック・スワン」を読んでみた。この本は、どうやら人によって大きく評価の分かれる作品らしいのはわかっていたが、なるほど読んでみてその理由が納得できた。 著者タレブはレバノンで生まれ育ったインテ…