kurakenyaのつれづれ日記

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BCASカードって一体何なの?

B-CASカードって何?


昔4,5年前にハード・ディスク・レコーダーを初めて使ったときのこと。BCASカードというものが付いていて、これを差し込まないとデジタル放送が見れないのだが、それを知るまでにムダな数分を過ごすことになってイライラした。(僕はもちろん説明書なんか読まないタイプなので、自業自得なのだが。)


で、さらに、記憶によると、登録をしないとNHKとかが見れなかったと記憶している。


アナログ放送が終了するということで、今年、僕はテレビを近々買い換えることにした。そこで、テレビの仕様を読んでいると、なんでも地デジに対してはBCASカードの登録がいらないことになったというニュースがあった。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/09/news070.html
とはいえ、BSデジタルを見るためには、相変わらず登録が必要なんだそうだ。


で、そもそもなんでBCASカードが必要なのか?


1、オフィシャルページをみると、著作権を保護するために必要なのだということになっている。
http://www.b-cas.co.jp/www/faq/index.html
当然ながら、公益法人の存在理由と同じで、このページを読んでも何も理解できない。いつもの役人答弁のようで、理屈が分かる人ほど内容がわからない仕組みだ。


2、別のもっともらしい理屈もある。地デジに移行する際には、ハードを買い換えたり、あるいはアンテナを立て替えたりする必要があるために、地デジ機器の普及率を知るのが目的だということだ。諸外国でもデジタル化の時期をアナウンスした通りに実行するかをめぐって、世帯別の普及率の調査は必要だったのだというのだ。


しかし、1については、スクランブルをかけるだけなら、小さな回路を組み込むだけで十分なはずだ。なんでカードというものが必要なのか? 


登録がいらないのなら、放送のスクランブル解除には小さなチップに組み込めば良い。そうすれば、日本のテレビも今より少し安くなって、国際価格に近づき、消費者の利益にかなうだろう。家のテレビやレコーダーのの大きなカード接続部分を見てもらいたい。


あるいは、2については、地デジ機器の普及率が十分だということになって、もう登録がいらないというのなら、なんで、さらに衛星放送受信者の情報を集めるためだけにカードが必要なのか? 


カードだけを譲渡する利益がない以上は、そもそも何の目的もなく、ただ単に視聴者情報を管理したいということなのだろうか?


おそらくは、そうなのだろう。さらに真相はよくわからないが、つまりはこれは単なる情報管理の組織維持なのだろう。もともと国家規制に寄りかかっている放送局の集団であれば、どれだけ山のように天下り先を作ってもやっていける。


なんで、ムダの上にムダを重ねるのか? 国家規制が大好きな人には当然の情報管理なのかもしれないが、そういう左翼人士には、こういう国家と一体化した放送局が本当に国家に都合の悪いことを言えるはずがないことがわからない。そして、「自分がその組織のトップにあれば、必ずいいことに情報を利用するのだ」と信じて、倫理観を高揚させて、自己満足に至る。それが哀しい。