kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

気分って、ホントに髪しだい

昔 うちの娘が「髪の長い子は超魅力的」みたいなことを書いたと思う。同時に、彼女が時によく言うことのは、「髪の毛が風呂場に落ちていると汚く感じる」というものだ。


一体どうして、同じ物体が、体に付着している場合と、風呂場の排水口に溜まっている場合で違う感覚を与えるというのか?


僕の答えはまたしても進化論にある(と僕はいつも考えてしまう。)


髪それ自体にはほとんど意味など無いが、おそらく寄生虫その他の影響を受けていないというシグナルとして進化したのだろう。ちょうど、鳥類の美しい発色のように。鳥類の多くでは、発色の良さは、栄養状態やあるいは寄生虫の少なさなどを外部にシグナルしている。つまり、平安絵巻の中の女性などに見られる、過度に長い黒髪というのは、健康をアピールするシグナルなのだろう。

昔、某女優が「気分って、ホント髪次第ね」みたいなことを言っていたと記憶している。男の僕にはまったく理解できなかったが、今になってよくよく考えてみると、まあ、そんな価値観もあってもいいかも。


しかし、髪は身体を離れると、単なる雑菌の繁殖場所になりやすいだろう。だから、キタナイという感覚に直結するのが、女性の行動戦略として正解になる。


というわけで、髪は長くしたいが、しかし髪は部屋の中や、排水口には置いて貯めておきたくない、という感覚が進化する。


こういった「謎解き」は、あまりにも適応万能論だと批判されそうだが、言葉遊びを超えない多くの説明よりも説得的だと思う。