2011年ももう終わりになるが、今年、(まあ毎年とはいえ、)僕は大いに反省したことがいくつかある。
きっかけの一つは、教授昇格申請に際して、マトモな業績があまりにもない、と拒否されたという事実。
なるほど、そのとおり。僕はまったく、なんら人類の英知に貢献していない!
遠い昔、経済学入門をとった西部進先生の、どうでもいいエッセイを読んだことがある。彼は「日本の学者はブラック・ホールだ。吸い込むばかりで何も生産しない」とのたもうていた。当時、少壮の僕は、「なるほど、自分はしかし生産するぞ!! 」などと思っていたが、今となってはお恥ずかしい限りのテイタラクだ。
もちろん、僕の知的な能力が思ったよりもはるかに低かったという言い訳も正しい。とはいえ、これからは、あと10年ほど残っている余生のなかで、なにか意味のある研究をしてみたい、少なくとも、そういう方向で努力しなければならないとチョー反省している。
それで今は各種の教科書なんかをゼロベースで読み返している。情けない現状だが、事実は事実として、僕の知り合いには伝えておきたくなった。まったくもって少年老い易く学成り難し。今後とも皆さんのご鞭撻お願いします m(__)m