kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

Steve Jobs, Rest In Peace!

経済学で扱われる「経済成長」という概念は、各種の起業家の活動や工場での生産性の向上などの多くの活動を、ごく抽象化したものだ。これが抽象的で素晴らしいと思う人もいるし、退屈で面白くないと感じる人もいる。


僕のこれまでの授業では、特定の途上国の経済成長についてのレポートを書かせて発表させることが多かった。で、経験的に、これは学生にはあまり面白くない課題のようで、ウィキの切り貼り以上のものを見せてくれる人はほとんどいないことがわかった。


今年からは、もっとビジネス寄りに課題を変えて、「古今東西アントレプレナーについて調べてくる」というレポートを提出してもらおうと思っているところだった。


理由の一つは、どんな経済発展の過程にも偉大な起業家や発明、会社レベルでの小さな改善の積み重ねなどがあって、それらが結局、経済の規模を拡大し、つまりは人々の幸福度をあげていること。そういうことを理解してもらいたく感じたから。それは今現時点においても、例えばジョブスやアンディ・ルービン、トーバルスなどから、僕が多くを負うていることにも明らかだ。


たまたま先週の授業では、ジョブスの生涯を取り上げて、彼がアラン・ケイのアイデアを大衆化したおかげで、世界の人々の創造性、芸術性は大きく高まっただろうことを説明した。僕の生産性はそうでもなかったが、とりあえずマックのUIに驚き、惹きつけられ、20代の時間をマックとともに過ごした。大学院の時代に感心したNeXT STEPは買うことが出来なかったが、、、

僕のこれからの授業が、学生にとって、これまでよりも有意義なものであることを望みたい。彼らは将来的に、世界についての理論家になることはないだろうが、世界に対して、小さな(あるいは大きな)経済成長を具体的なアクションでもたらすかもしれないのだから!

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