kurakenyaのつれづれ日記

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日本人は農民ではなくなり

僕が小さい時に「太閤」という言葉が割りとよく使われていました。エライ人、ぐらいの感覚で使われていたような。。。例えば、小学校卒で首相になった田中角栄は「今太閤」でした。そういえば、今でも名古屋駅には「太閤口」というのがありますね。


さて、僕が大学時代ぐらいからだと思うのですが、天下を統一した秀吉よりも、むしろ統一に至る状況をつくったというべき信長のほうがもてはやされるようになってきました。「乱世の覇王たれ!」みたいな感じwww


まあ、戦略とか、建築とか、そういった歴史研究が進んで、信長のほうが確かに奇抜な人間であったのは間違いなさそうです。(僕は特に安土城のド外れた様式が好きです。)

が、まあ、例えて言えば、ジョブズのような感じで、一緒に働きたくはないが、はたで見ている分には新しいことをするので面白い、という感じでしょうか。僕は15年前には、所得分配の話をするときには、ビル・ゲイツの話をしましたが、今はスティーブ・ジョブズの話をするのに似ていますね。


ところで、僕が重視するのは、そういうことではなくて、どっちの方が人気があるのか、ということです。グーグルを調べると、信長620万に対して、秀吉、460万で、圧倒的に信長が優勢です。ちなみに、家康は570万で、やっぱり信長の勝ち。検索を信長vs秀吉、家康にすると、信長が2500万で、両者の1200万ほどに比べて、差は2倍にもなります。


信長の野望」というゲームがあるぐらいですから、当たり前といえばそれまでなのですが、つまり僕が言いたいのは、昔の秀吉人気というのは、多くの日本人が農民で、そのために秀吉が人気者だったのだろうということです。


今、農民出身というハンディがそれほど意識されなくなってみると、信長の圧倒的なキテレツな人格や業績が評価されているということなのでしょう。日本人の多くが農民ではなくなったということは、人のいろいろな意識にも影響を与えているのでしょう。