kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

2011-01-01から1年間の記事一覧

僕は間違っていました

昨日、募金の成果に不確実性があれば、複数のものへの寄付は利己的ではないのでは?と書いたが、 今日、車の中で良く考えてみると、僕が間違っていた。不確実な貢献しかできなくても、その期待的な社会福祉への貢献度が一意的に決定される場合、やはり、多く…

寄付にはいろいろあるが、

大震災の義援金ボックスがどこにいってもあるが、これだけの災害になると、今年は他のチャリティにはほとんどお金がいかないことだろう。赤十字でさえも組織運営の費用を引いたあとの額を被災地に届けるのだから、どういった団体に寄付をするのがいいのかは…

transaction cost と原発

昔 鉄腕アトムを見ていたときは、原子力というのは未来の技術で、ポジティブな評価を受けていた。原子力を推進した人たちは、みな科学者だったから左翼的な人たちは原発、あるいは核融合に賛成だったのだ。それが、現在までの40年の間には、完全に左翼は反原…

ポイントを求めるより

大震災があってから、自分の精神も何故かしら、あんまり安定してなかったことがあって、ブログを書くということも忘れてしまっていました。なんというか、書く、ということは、やっぱり何かしらの気力が必要だということなんでしょう。ということで、あんま…

原発のtransaction costはあまりにも高いだろう

東日本大震災という未曽有の震災への驚き、感慨と僕自身の個人的な多忙が相まって、長い間ブログを更新していなかった。大地震と同時に、ちょっと自分でも信じられないことに国際振り込め詐欺にあったり、自分でも情けない状況になってしまったこともある。 …

東京駅付近のワンルームマンション買いませんか?

大学に勤めてもう長いこと経つけれど、フシギなのは、研究室にかかってくる電話の多く(半分ほどか)が「東京駅付近のワンルームマンション」への投資の話だということ。こう書くと、僕が以下にヒマジンなのかがバレてしまうのだが、、、自宅にかかってくる…

ハンコなんかヤメロ!!

15年ほど前に東海銀行(現 東京三菱UFJ)で口座を作った。用事があって、アメリカに送金しようとして、50万円ほど持っていったら、「書類には預金講座で使ったハンコが必要です」という。「えっ、僕が外国人だとしても必要なんですか?」と聞いたら、その…

なんで国内小麦が値上がり?

なんか、いつも同じ話になってんだけど。小麦の国際価格が上がってるからとかいうワケのわからん理由から、日本政府が製粉会社へ売り渡す価格まで18%も上げるって、なんかオカシいんじゃね??? http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000099-ma…

日本にも大学は沢山あるが、、、

よく言われる就職氷河期だが、理由付けはいろいろとあって、単に日本が不況だからというものが一番多い。だけれど、昔に比べて、大学の卒業生が増えているというものもあるし、あるいは学生が国内向きの視点でいるのに対して、企業は世界市場、あるいは成長…

文化に税金を投入するな

数年前に友人とオランダを旅して感じたのだが、国として影響力があるとかいうんじゃなくて、底に住む個人が豊かな感じがすばらしいと感じた。これは美術館を回って感じたことでもあるのだが、それ以上に町並みや食事なんかにそういう事を感じた。歌舞伎はな…

日本人は貧しくなっていく??

またしても近所のモスバーガーで日経を読んでいたところ、日経電子版読者の65%だったかが「子供の世代は今より貧しくなる」という予想をしているという結果がのっていた。 人間の科学技術は進歩しているのに、次の世代の生活が貧しくなることがあるのか?…

公会計

先日の吉田さんの公会計で思うことなのだが、どうも僕自身の考え方も硬直化していて良くない部分がある。つまり、多くの断定的リバタリアンのご多分にもれないことだが、政府活動はどれも「非効率的に決まっている」というような決め付け。 河川の堤防工事を…

アリクイの死

NHKの番組でアリクイの住むブラジルの草原が、ダイズなどの耕作地になってしまい、アリクイは新しくできた道路でクルマに轢かれて死んでしまっている、という映像を見た。本当に残念なことだ。環境主義者は、なぜか石油を使わずに、農作物からエタノールなど…

ヒトの適応戦略

fuyu-sha さんからの指摘でロンドン大学のサトシ・カナザワの論文を読んでみた。この人は、昔から「知能の進化は適応であり、それは広範な行動の変化を伴う」という進化心理学(右派と呼ぶべきか)の立場の論文を書いてきている割と有名な研究者だ。 http://…

子供にツケをまわさない!

今日は近くの勤労文化センターに行って、千葉商科大学の吉田寛さんによる「公会計」についての講演を聴きに行ってきた。スローガンは「子供にツケをまわさない!」というものだ。http://homepage.mac.com/catallaxy/Education.htmlトークの内容をざっという…

八百長はあるに決まっていたのだが、、、

今日、たまたまニュースを見ていたら、大相撲の八百長がバレて、来場所をやめるとか言っていた。僕は、こういったことにあんまり興味はないのだけれど、フシギに思うところを書いてみよう。 まず、多くの経済学者は、レヴィットが「ヤバい経済学」で、7勝7…

敬愛する友人からの示唆

学歴は別に固定化してないよ、と書いたら、友人がhttp://wiredvision.jp/news/201101/2011012721.htmlを読むようにサジェストしてくれました。えーと、言い訳をしましょう。この原稿がサイトしている第4著者のエリック・タークハイマーという人は、有名な人…

tesla S カッコイイ!

今日は僕の友人向けの話題で恐縮です。僕は昔からクルマが好きで、いつもいろんなクルマを見て楽しんでいます。で、最近みたセダンデザインの中でテスラのSは抜きん出て、カッコイイと感じています。どこがいいのかというと、特に後ろから見ると、トランクが…

学歴の固定化??

おととい、日本双生児学会というものに行ってきた。この学会は、双子研究をしているだけでなく、その養育の情報交換もしているのだけれど、僕は行動科学として興味がある。 なかで面白かったのは、慶応大学の敷島さんの発表。敷島先生は、このエリアでは有名…

M.Friedman によるイントロダクションを忘れてました。

イントロダクション ミルトン・フリードマン レオナード・リードの楽しい物語「わたくし、鉛筆」は、もはや古典となりましたが、それに相応しいものです。アダム・スミスの”見えざる手”と、ハイエクの強調した分散した知識と価格システムの役割の両者を、こ…

「わたくし、鉛筆」 by Leonard E. Read 完成しました

わたくし、鉛筆 レオナード・E・リードさんに伝えられた私の家系図 わたしは鉛筆です。読み書きできるすべての少年少女、大人にはお馴染みの、普通の木でできた鉛筆です(注)。 ものを書くのはわたくしの本職でもあり、趣味でもあります。それ以外のことは…

「わたくし、鉛筆」翻訳中です

昔、昔のその昔に小生も読んだ「I, penceil (私、鉛筆)」を、anacap さんのエントリーhttp://c4lj.com/archives/345491.htmlで久しぶりに思い出し、「これは!」と決意して、少し翻訳していました。トホホな話で恐縮なのですが、途中で雑用にかまけて忘れ…

MSには腹がたったが、、、

体調がこのところ悪い上にパソコンが壊れた。仕方が無いので、修理に出している間に新しいパソコンを設定していて、やたらと無駄な時間を潰してしまった。それ以上に感じるのが、マイクロソフトの商売のバカバカしさ。 なんで、オフィス2010はこんなに以…

反中の人は漢字を捨てるべき

サンケイ新聞は完全に保守に特化した情報発信をしているが、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110117-00000087-san-polなんか読むと、単なる外国人嫌いだ。特に中国人。 先週、新宿伊勢丹に行く機会があった。カンコドリが鳴いている他のデパートと違っ…

保守主義の遺伝的・神経基盤

僕はおととし、「デアル、ベキダ」という原稿を書いたのですが、そこでは、保守主義者は計画性がある反面、新しいものを好まない。進歩主義者は、新奇なものを好む傾向があるという、ニューヨーク大学のJohn Jost の研究を紹介しました。(あれ、今ぐぐって…