kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

日本人は貧しくなっていく??

またしても近所のモスバーガーで日経を読んでいたところ、日経電子版読者の65%だったかが「子供の世代は今より貧しくなる」という予想をしているという結果がのっていた。


人間の科学技術は進歩しているのに、次の世代の生活が貧しくなることがあるのか? とちょっと考えてみたが、それが起こることと、その理由を以下に書いてみよう。


まず、労働者一人当たりの生産性は、未来の世代のほうが圧倒的に高くなっているはずだ。年に1%の上昇があるとしても、次の世代というからには、25%ほどは上がっていることになるだろう。


しかし、働いていない子供や働いていない高齢者(例えば20%+13%)が、現時点で3人に1人いたとして、それが2人に1人(例えば20%+30%)になるのなら、国民一人当たりで計算してみると25%ほど生活が貧しくなることがわかる。


(実際、2011年に20歳までの人口は約20%で、65歳以上の高齢者人口は24%だ。この計算では、人口が一定だとか、子供や高齢者の消費が労働者と同じだとか、高齢世代が外国資産を蓄えていないとか、いろいろと単純化をしているのだが、まあ、定性的にはそういったことが言える可能性があることは間違いない。)


とすれば、なるほど、人類はより豊かになっていくのは間違いないとしても、日本人が貧しくなっていくということは起こり得るわけだ。



ということで、1%未満の生産性の向上と、現在のような社会保障を前提とすれば、高齢世代への支給を減らすと同時に、現役世代の税率を上げるしかないので、まあ、みんなで少しずつ貧しくなるか、あるいは、現状維持という程度になるということが、よく理解できた。


さて、子どもが急に増えるような見込みもないようなので、どうすることも難しいが、やっぱり常識的に言えば、移民の受け入れをすればいいんじゃないのか? アジアやアラブ諸国には、民主主義も自由もないという国がほとんどだ。せっかく日本に移住したいという人がいるのなら、世界人口の一部でも受け入れていけば、昔の政治家の作った、不可能だったはずの社会保障政策もあるいは可能になるかもしれないじゃないか。


この島国に住むヤマト(含む僕)民族だって、2000年前は大陸からの雑多な移民がアイヌを追い払いながらつくっていった国だった。ここでもう一度、全世界からの移民国家になったっていいじゃないか!?

_