kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

エリック・ポズナー

今日アマゾンをぶらぶらしていたら
エリック・ポズナーの「法と社会規範」という翻訳を見つけた。
この春休み中には読んでみることにしよう。


エリックは法と経済学の創始者ともいえるリチャードの息子だから、
だいぶ期待できるのではないだろうか。
リチャードの『正義の経済学』は法学者としての素養が丸出しで、
良くも悪くも法律家の書いた書物であったが、息子の世代には
昔からの訓詁学ではなく、ゲーム理論からの演繹を期待していいだろう。


翻って、なぜ自分が法と経済学に興味があるのか?
たまたま法学部に入ってしまったこともあるが、
法規反そのものの科学的な存在の説明がほしいからでもある。


規範と人間のおかれた数百万年の進化的な状況が無関係であるはずがない。
であるなら、規範は状況から説明されねばならないだろう。
このような試みは一部の進化心理学者が始めているが、法哲学者や社会哲学者が
もっと真剣に試みる時期に入ったと認識している。


規範と状況の関係がもっと明らかになれば、僕の支持する無政府資本主義がなぜ
ほとんどのインテリにとって到底受け入れられないのかも、
すくなくとも自然科学的なレベルで理解できるはずである。
それはむしろいろいろと我われの社会の変革を助けてくれるかもしれない。


さて、このようなリサーチアジェンダが果たして、僕の学術人生において
どの低度可能なのか?

出来るところまでがんばるしかない。