kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

武田邦彦さん

本来は原稿を急いで書かなければならないはずなのだが、今日は名古屋大学で非常勤講義をしたついでに、名大教授の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか武田邦彦著を買って読んでしまい、(たいへんに)^2驚いた。なお武田さんの著作は前にも読んだが、この作品はゴーストライターが口述筆記で書いているのだろうと思われる。まったく学者の文章ではない。


驚きは、プラスチックの専門家である武田さんが、石油の枯渇を真剣に憂慮していることだ。僕が少年時代からはいうまでもなく、石油は100年前に発見されたときから「枯渇」が心配されてきたが、現在も残りは40年だという、ばかげた話なのだ。しかし、材料工学の専門家である著者も、石油資源には真剣に注意を払っておらず、エーリックやレスター・ブラウン、メドウズなどという「成長の限界」論者の詐術に完全に篭絡されており引用までして危惧しているとは!!


これには驚いた。環境保護は暴走しているが、ここまで多くの人たちが誤解しているとは、、、うーん。


武田さんはリサイクル運動の無意味さを指摘し続けており、アンチ「無意味な環境主義」者として影響力も大きいだけに怖いものを感じる。特にペットボトルのリサイクルは日本で主に実践されているだけに、彼のような材料の専門家の意見はひじょうに参考になってのだが、今後の展開が憂慮される。