kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

老後はのんびり?

経済的独立を全員が実現することはできないことを先日書いたが、
しかし、人間は徐々に年をとっていく存在だから、
すべての年寄りが独立しているということはありえるだろう。


30年から40年働けば、もともとの資産はおよそ10倍になるから、
最初に1千万を持っているか、
あるいは徐々にためていくことは多くの労働者にとって不可能ではなさそうだ。


半分近くの人間がリタイアしてゆっくり(年収500万程度で)人生を送るためには、
しかし、日本においても現在の3,4倍以上の資産が必要だろう。
とすると、今の日本人の平均はやや消費しすぎなのだろう。


とはいえ、パチンコもせず、酒もタバコものまず、クルマにも乗らず、生きていくには
簡単ではないレベルの金銭管理をなすための強固な意志が必要だ。
途中で死ぬ確率なんかを考えると、案外、現在程度の貯蓄水準が
みんな それなりの生涯的な期待効用を最大化しているのかもしれない。


とここまでは個体の話。
利己的な遺伝子から見ると、リタイアした人生はたぶん用なしなので、
そこで死んじゃってもいいし、いやむしろ、死んじゃったほうが
包括適応度があがるかもしれない。
これぞ現代のムジュン、あるいはフシギである。