こんにちは。
不眠とアル中に悩む小生は、この数日でユヴァル・ノア・ハラリのサピエンスとホモ・デウスを読んでみた。数年前に「サピエンス」の上巻を読んだときに、なんか続かなくて、下巻以降を読んでなかった。
なんというか、歴史、生物学、心理学、神経科学、テクノロジー、哲学の話題の多くが多様に盛り込まれていて、著者がたいへん博学・博識であることは間違いない。あちこちに話題が埋め込まれているのは、読んでいて楽しいことは疑いない。多分、これはたいへんに面白く知的におもしろい本なのだろうと思う。
とはいえ、スーパー・エキサイティングな本とはいえなかった。何が足りないのかといえば、自身の独自の研究に基づくモティフとでもいうか、なにかこれという新しい主題、主張がないこと。
あるいは、そういった新規で独自な観点や主張などは、多くの読者にはいらないのかもしれないが、それならなぜこの特定の著者の見ている世界観を知る必要があるのかという話になる。ということで、第一次ソースをつくっている研究者の本を読んだほうが良いように思えてしまう。
でもまあ、やはり読む価値があるかといえば、おそらく読書の時間を使うだけの価値はあると思う(まあ、何につけても、ないものねだりなのだろう)。
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