kurakenyaのつれづれ日記

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暴力と不平等2

こんにちは。

 

昨日に引き続き、丸一日かけてシャイデルの「暴力と不平等」読みましたよ。クソ長いよ。実に白人らしい冗長な記述にあふれる本文を短くしてくれといいたくなる笑。

 

 

とはいえ、こういうBig Historyみたいなのは、やはり読み応えがあって楽しい。余談だが、Peter Turchinとかもおすすめします。

 

内容としては、「人類史で大規模に不平等が減少したのは、大規模戦争、社会主義革命、疫病、文明崩壊の4つしかない」というもの。「政治的な平等への圧力は、反対派の抵抗でなかなか進むことがない、あるいはとても稀なのだ」。

 

 

世界が一体化した現在に文明崩壊はもうないだろうし、ペストのような疫病もありそうもない。戦争も社会主義革命も単なる破壊による「下への水平化」なので、面白くもなんともない。つまり、平等化というのはほとんど実現してきていないということが結論だ。

 

まあ、しかしホントに人間の所得が平等である必要があるのか? も含めて、良く考えて見る必要がある。もちろん能力が違うというのもあるし、あるいは人によって物質的な成功の価値は違い、人生の目的もかなり違うからだ。

 

とはいえ、読み応えのある思索だった。またもう一度、別の角度から読んでみたい。

 

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