kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

コイン=株式

こんにちは。

 

読者のみなさんにはいないと思うが、世の中にはまだ「コインはわけがわからないものなので、手を出さない」という人がいるようだ。(ボクの父は「株式なんて、50円のもの(昔の日本の株式には、こうした額面があった)が1000円になるなんて信用できないし、わけがわからない」と言って、一生涯、銀行と農協に預金をし続けていた:苦笑)

 

そういう人も、当然に株式はもっているだろうから、ちょっと比較してみたい。

 

結論:少なくともユーティリティ系のコインは、つまりその発行をしている組織の株式そのものであり、両者は実質的にまったく同じである。

 

前にBraveとTHETAのプロジェクトがそれぞれに独自のユーティリティ・コインを出している話をしたが、そうした組織は株式会社としては成立しておらず、その資金調達のために株式の代わりに独自コインを発行している。

 

あるいは、日本のBitFlierという取引所は株式会社だが、Binanceは株式の代わりにBinance Coinを発行している。中国人が運営しているとはいえ、事実上、Binanceは無国籍な組織なので、これは当然だろう。どの国の商法・会社法に準拠することもなく、むしろCZというリーダーのtweetや組織のあり方・活動全体によって人々の信頼を勝ち取っているのだ。

 

と考えてくると、コインを発行する組織はどの国の法律に頼る必要もない。代わりに、詐欺プロジェクトである可能性はベンチャー企業よりももっと高いだろう。また国際的な詐欺である可能性も高く、どの国からも訴追されないという可能性が高い。つまり投資家は、その投資に対して株式会社よりも、もっと情報を吟味する必要が高くなる。

 

最近、アメリカの取引所であるCoinbaseが株式会社として上場するという話があった。それに際して、CEOと顧客の一人のやり取りの中で、「上場の代わりにコインを発行してはどうか?」というやり取りがあった。結論的には、否定しているが、、、

 

jp.cointelegraph.com

また別の思考を進めてみよう。(以下、わからなかったら、読み飛ばして下さい。)

 

アマゾンがAmazoncoinを出して、その株式をWrapしてイーサリアムERC-20系のセキュリティ・トークンをつくったとしよう。この場合、Amazonoinを持っていれば、議決権やさらに利益の分配が(airdropによって)行われ、またアマゾンのサイトの商品を買うことができることになるだろう。

 

と考えれば、すべての有価証券がコインに化体されて流通する未来を考えることができる。コインの利点はもちろん世界的な規模で簡単に売買できること。これまでのように、外国証券を買うために、楽天証券SBI証券などの特定の会社を使う必要はない。どの取引所=証券会社でも、すべてのコイン=証券が取引できる。

 

というようなことをツラツラと考えいくと、結局、金融業界に従事する労働者の多く、あるいはほとんどはプログラマーになるだろう。今のような銀行・証券業界のあり方は、根本的に変わるはず。(おそらく、もっとアドバイザー的な業務も大きくなるだろう。)

 

そういう世界をハッキリと理解・提示する人は(日本人に)ほとんどまったくいないのはなぜ?? これはまったくのフシギなのか? あるいは日本の停滞の単なる象徴なのか。。。

 

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