こんにちは。
今日、友人からの連絡で「チタンとかいうクソコインが暴落した」という話を聞いた。単なる詐欺コインが崩壊しただけじゃないかと思って調べてみると、もっと複雑な状況があったことが判明した。
簡単に言えば、ステーブルコインをうたうTitanというコインは、実はUSDTというステーブルコインを元手に75%しか手元に残さないという部分準備銀行のようなスキームを行っていて、それが取り付け騒ぎで崩壊したという話。
これは一般の銀行が2%以下しか準備していないのだから、当然の話のようにも思えるが、しかし銀行免許というのは政治的に与えられる特権なので、最終的には必ず中央銀行が守ってくれるという仕組みになっている。そうした中央銀行=無限の通貨発行権を持つ主体が仮想通貨の世界では存在しないので、一旦だれかが返済を求めて信用が崩壊すると、誰もそれを止められない。
それを認識していない投資家が、あおりを食らって大損をしたということになる。20億ドルがゼロになるというのは、詐欺話とするならかなりの大きさだ。豊田商事に匹敵するかも。。。
結局、部分準備銀行制度というのは、ハードコアなビットコイナーの信仰とは真逆なものだ。そもそもビットコインは、政府の特権によって「無から有を生み出す」というフィアットの通貨制度に反対するため生まれた。それなのに、そうした仕組みや理念etc.を理解していない普通の市場取引の参加者が、部分準備による通貨の信用創造という幻想の、ポンジ・スキームにはまってしまうとは。。。
ちなみに、ビットコインには、裏付けになる価値が実在してるよ。それは「(どんなに強力な政府を含めて)誰も、コインの発行量を操作できないこと」。あるいはイーサなら「発行量も操作できないし、スマートコントラクトも実行できる=人手を減らす、金融界の産業革命」などなど。
なんで、こんな自明なことも理解しない人がいるんだろか?? フシギのキワミ!
(余談:日本ではイケハヤとかいう、いかにもイカサマなYoutuberがこのコインを「現代の錬金術」などと爆奨していたために非難されているようだ。でも、そもそも論として彼自身が何も理解していないゼロの人間なのに、その信者になるということにも問題があるだろう。ちゃんと投資ができる歳になるまでに、人を見る目を持たないと、、、)
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