kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

信用創造はクソな特権だ!

こんにちは。

 

たまには、ちょっと経済学者っぽいことを。

 通貨・銀行信用・経済循環

 

この本の主題は、「銀行には、信用創造という特権が与えられているが、それは自分の持ってるお金の何倍も貸し出せるという能力である。それは経済不況を生み出すので望ましくない」というオーストリア経済循環論。

 

さて信用創造の特権が経済に果たす役割は、とても重要なものだと思うが、ケインズ派や主流の経済学者は、信用創造イノベーションをより素早く経済に行き渡させる「良いもの」だと考えている。オーストリア学派はこれに反対しており、信用創造は単に法的な詐欺行為であるだけじゃなく、経済にもその後の不可避的な恐慌を生み出す「有害なもの」だと考えている。

 

だって、鉄道マニアにしても、ITバブルにしても、別に信用創造の力なんてなくても、ちゃんと儲かる産業になるのなら、投資家からだんだんとお金が自然と集まってくるはずだ。むしろバブル的に貨幣を作り出す信用創造の力があるために、大崩壊が起こって人々が警戒するようになって、その後の発展が遅れている可能性がある(僕にはそうとしか思えない)。ということで、まともなイノベーションであれば、

 

さて、先日ひさしぶりに「ビットコイナー反省会」を見て(というより、ただ聞いて)いたら、「経済学に興味がなくても、通貨の本質について考えているうちに、信用創造という概念や特権について、ある程度気づく人はいるんだ」ということに、やや驚いたし、尊敬した。ここ、「ある程度」というのが肝で、いろいろと話しに出てくるエコノミストさんたちも「信用創造って、そもそも何で必要なの? 」 ていう一般均衡論的な視点では考えたことはないようだ。

 


信用創造、マクロ経済とビットコイン反省会

 

All in all, ビットコイナー反省会は、コインに投資するというよりも、もっと技術的なことや、あるいはもっと本質的なfiat currencyについての疑問を語るチャンネルなので、ぜひ御覧下さい。(そして短期的な売り買いじゃなくて、ガチホが一番リーズナブルであることもご理解下さい。)

 

 

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