kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

コロナウイルスから大恐慌

こんにちは。

 

 

ごく一般論になってしまうが、ある数値から別の数値へと変化するときには、一定速度で均質な変化が起こっていると考えがちだ。例えば、1700年と1800年の違いを体感している人はいないので、生活の変化や意識の変化は緩やかに起こったんじゃないのか? みたいな。

 

しかし、現実には かなり断層があるのがむしろ普通なんだろうと思う。きっかけがあって、それが急に意識されるというようなものだ。6600万年前のK/T境界だって、恐竜が絶滅したということは間違いないが、それ以前から恐竜よりも哺乳類の種の増加のほうが多かった。つまりチクシュルーブの隕石は、決定的なきっかけではあったが、爬虫類・鳥類から哺乳類へと移行する長期的な趨勢をウルトラ速めたというわけだ。

 

コロナウイルス自体はインフルエンザと実質的には同じだが、それをきっかけにして精神的な恐怖から始まって、大恐慌が起こるというようなのも同じなのだろうか。

 

1920年代には大きな株価の上昇があって、それが調整されたのが1929年から始まる「大恐慌」。リーマンショックのあとに12年の株価の上昇があって、それが調整されるきっかけとなったのがコロナウイルスになりそうだ。

 

(株価も暗号通貨も暴落しているから、ボク個人としては引退が遅れて困ってはいるけれど、まあ資本主義とは常にこんなものだから、もちろん仕方がないのだが、ハハハ)

 

 

ともかく 例えば致死率がはるかに高いスペイン風であればともかく、今回のウイルスは、死亡などによる物理的な経済活動への影響はゼロのはずだ。それでも人が恐れるなら、それは実体があるというべきなのだろう。(金だって、本質的な価値というよりも、人々の信念がナッシュ均衡になっているだけのようなものでもある。)

 

この話はもっと複雑なところがあって、例えばメンガーなんかは「呪術」などを「仮想imaginary」財・サービスと呼んで、文明とはそうしたものをなくすことだと主張している。ウーン、でも原宿に占いの館はあるし、占星術も健在だ、、、ビットコインは究極の無価値・想像上の財・サービスだし。

 

 

こうなると話は無限に複雑になる。一体どこが、何が人間の「効用」を形成するのか? プラセボ効果を組み入れれば、主観・客観の区別はできなくなってしまう。だからこそ二重盲検という概念が生まれたのだが、それも社会全体としての実験はできない。

 

 

Alah みなさんも ぜひお考えください。