kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

愚行権はあるが,,,

皆さん,こんにちは.


今日は近所のイオンに行きました.確か20年ほど前にジャスコとしてできたあと,10年ほど前には近所にイオンモールができたので,人気がなくなっていました.このところ行く機会がなかったのです.


久しぶりに行くと,随所にソファが置かれてスペースがゆっくりととられているのは結構でした.しかし,なるほど老人を集めて,ヘルストロンのような健康機械を売りつける常設スペースもあり,20人ほどの高齢者に向かって担当さんが熱弁を振るっていました.なんでも「頭痛,肩こり,便秘,不眠」なんかに効くんだと.まあ,医者要らずですな,ホントなら...


こういった商品は本当に難しい.まさに詐欺と,ある種のサービスとしてのセラピー,あるいはプラセボの間に位置しているものというべきでしょう.(ちなみに僕の実家でも,これまでに少なくとも2百万以上は騙し取られています.)


なんの意味もない施術でも,「効いたはず」といわれれば,その担当さんが良さ気な人なら,誰でも効いたようなプラセボ効果が生じるものなのでしょう.僕の住んでいる名古屋でも,働いている岐阜でもまったく同じ効果のない詐欺機械を売りつけるスペースが,まさに急速に増殖しているのです.


これを高齢社会の抱える(振り込め詐欺と同じ)問題だと捉えることもできますし,あるいはパチンコと同じように高齢者へのある種のサービス提供だと考えることもできます.おそらく資本主義的な拝金主義を唾棄する人たちは,当然に前者だと感じているでしょう.まあ,ぼくも総じて言うなら,そういう風に感じています.


人間には誰にも愚行権がある! というのはリバタリアンの口上ですが,おそらくこれは高齢社会の問題というよりも,ヨーロッパのホメオパシーやアフリカのヴードゥー医療と同じように,むしろ人間の本質なのでしょう.


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