kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

老害

昔 大学時代に読んでいた心理学の ある本には、
人間の能力の絶頂期は、数学・論理的なものについては20代、
科学は30代、 社会科学や経営などは40代、
法律や政治は50代まで能力が維持されるというような記述があったと記憶している。


当時は、そうなのかもなー? ぐらいに思っていたが、
今のボクは 全くこれを信じていない。


知的な能力は つまりはspearman's g であって、
やはり20代以降は落ちるだけだということを確信している。


では 通常言われているような、20代以降に見られる人間的能力とは何なのか?


それはつまり、過去に発せられた自分の能力のシグナルの積分値なのだ。


例えば、経営者として誰が適切なのか? 
あるいは、誰が科学者として能力が高いのか? 
という問いに対して、20代では業績がないために答えられないかもしれないが、
40代になるまでには 過去の業績一覧でもっと確実なことが言えるだろう。


ということで、経営にしても科学にしても もっと若い人間がやるべきなのだと思う。
政治家の選出から科研費の分配にいたるまで、現在の老人支配というのは、
老人まで生きることが難しかったevolutionary environmentの名残であって、
現在のoptimal な状態ではありえない。


なんで こんなことを確信するのかって?


それは僕自身の知性が急速に衰えていることを実感し、
また 同僚たちのそれを間近に見て、呆れて果てていることによる。


日本の経済は(過去の無責任政治家の約束してきた)社会保障債務にあえいているが、
各国の(暴力装置としての)政府の問題だけでなくて、
人間の評価のという もっと重要なことについても老害が顕在化している。





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