kurakenyaのつれづれ日記

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Bitcoinの望月さん

Bitcoinを考案した中本さんは、偽名だということだが、かれは京大数理解析研究所の望月さんであるということは間違いないらしい。


Bitcoin が、数学的に美しくcomplete であることは疑いの余地がない。むしろ、ボクを含めて、多くの学者がこうした電子通貨を提案しなかったのは、まさしく想像力の欠如というものだ。


で、現実の通貨はどうか?


ギリシャでは、政府支出の削減に反対するデモが頻発している。そもそもオカシイのは、政府は税源なしでは決して支出はできないという、当たり前の事実への認識の欠除だ。ユーロを離脱しなければ、「ない袖は振れない」ことはどうしようもない。


あるいは、日本人もフシギだ。今年の税収が40兆円で、2014年度の政府支出要求は100兆円。しかし、国民は消費増税にも反対なんだとか。 で、どうすんの?


結局、麻生さんの言うように、日銀券をシャッシャカ、シャッシャカ印刷することになるしかない。まあ、多くの経済学者にとっては、想定の範囲内だが。。。


では、このインフレ税が始まるのはいつか? 


日本人の金融資産が1500兆円で、政府の累積債務が1000兆円なら、あと500兆円=10年になる。外国の債権者など、もっとシビアに見れば、5年ほどになるだろう。状況はアメリカも同じようなものだ。


紙幣の印刷による超インフレが起こるなら、各国の政府が禁止しなければ、必然的にドルよりも円よりもユーロよりも、安定性の保証されたBitcoin が流通することになるはずだ。なんで、このコンピュータと情報革命の結果が、交換手段である貨幣の変化を伴わないと信じられるのか??  


そういう考えを持つ人たちは、政治というものを重視し過ぎている、あるいは政治という活動が好きすぎるのではないのか?  と思われてしまう。日経新聞的に言えば、市場vs国家、と言う図式で言うと、民主主義国家のほうが、金持ち主導の市場よりも正当性が高いとでもというような、、、、



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