kurakenyaのつれづれ日記

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インフレ税のはなし

こんにちは。

 

毎年の用事があって、今日は広島のホテルでダラダラ読書とかの暇つぶしをしております。で 発見したのが、れいわ新選組が大人気だということ。

 

 

www.newsweekjapan.jp

 

消費税を廃止するというのは、なるほど一つの選択肢ではあります。大企業や高所得者に課税するという政策ですが、共産党以上の断言は潔い。

 

 

さて本題に入ると、どの政党も主張していないようですが、日本銀行券(と日銀預金)によるインフレ税で、100兆円の国家予算の、「すべて」をファイナンスするというものが考えられます。(事実上 今の自民党は30兆円分をやっていますが。)

 

 

テキトーに計算してみましょう。日本のM2が1500兆円だとして、政府支出は100兆円ほどです。とすると、税金を取るのをやめたとしても、インフレは、せいぜい7%ほどにしかなりません。けっこういいんじゃない?? MMT参照

 

www.newsweekjapan.jp

 

 

 

財政民主主義など、近代国家的な手続きが骨抜きにされるという問題はあります。おそらく今の100兆円を超えて、200兆円、300兆円と政府は膨張するというのが、本当のリスクです。

 

反対に、今は すべての納税主体が 税金を払わないためにやたらと多くのエネルギーを投入しています。脱税の方法を指南するためだけに多くの税理士が存在しますし、タックス・ヘイブンに逃れる資金もあります。明らかに、こういったものが不必要になるだけでも、大きなメリットです。

 

少なくとも今のところは国家には徴税権その他の多様な強制力があるので、日本円を増刷してインフレ税を集めるほうが、みんなが脱税努力をするような社会よりも効率的なのです。おまけに簡単で、分かりやすい。

 

このトレードオフをどう考えるか? でしょう

 

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