医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法
- 作者: 近藤誠
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2012/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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昨日、某製薬会社の役員という方と話す機会があった。ここで書くからには、興味深い話を聞かせてもらったからだ。ぜひとも、皆さんと共有したい。
ボクがリバタリアンであることを知った上で、彼は同意していう。
「製薬というのは、もう変曲点を超えているんです。つまり、もうペニシリンやワクチンなんかの重要で有用な薬品は出尽くしてしまっています。今現在開発されている抗がん薬なんかは、残りの6ヶ月を延命させるために3千万円を使わせているようなもので、余り効果がない割には、非常に負担が大きい。だから保険制度がなかったら、日本でもアメリカでもほとんど売れるはずがないんです。」
ボクはナルホド!! と感嘆した。そうなんだろう、確かに20世紀に主要な殺人病原菌は激減していて、アメリカやヨーロッパ、日本なんかでは、もうガンや循環器障害なんかが主要な死因なのだ。特効薬なんか、ありそうにもない。
ガンなんかは多細胞生物の宿命だ。1個の受精卵が60兆個にまで分裂するんだから、テロメアを修復できた体細胞の増殖なんかは、変異が無限に有りそうだ。確か、アメリカでガンを政策目標にしたのはニクソンだったか、もう50年にもなるが、確認された変異の種類だけが無限に増えている。
もうひとつ驚いたのは、彼の使った変曲点という言葉。まさかビジネスエグゼクティブから、二次導関数の話を聞くことになるとは!! カッコイイ使い方だ。全然カンケーないのだが、なんとなく表題 Lagrange points を思い出したw。当然なんだろうが、インテリというのは別に大学でなくてもいるものなんだなぁ
ということでこのラインの上の話として、ベストセラー作家である近藤先生の、上記本もオススメしておきます。
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