脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議
- 作者: スティーヴン・L・マクニック,スサナ・マルティネス=コンデ,サンドラ・ブレイクスリー,鍛原多惠子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/03/28
- メディア: 単行本
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この本は、多くのマジックが、なぜあんなにも華麗に我々の目を欺くのかについて、心理学的、神経科学的な側面から書いたものだ。
内容があまりにも多くのマジックのトリックと、それに伴うご認識の解説があるため、内容は本当に読んでお楽しみというしかない。ちなみに、多くのマジックがYou Tube にアップされているため、それを見ると、トリックの説明もよくわかるのだが、それでもダマされてしまうことがほとんどなのがフシギだ。
ここでは、この本を読んで、1つ思い出したことがあるので、むしろそっちを書きたい。
昔から、「胎児の時に聴いたことを覚えている」という人がいる。まあ、僕的にはUFOを見た的なものだろうと思っていたのだが、そうでもないらしい。
人間、特に大人は、記憶をする時に、その物理的な刺激を覚えているのではなくて、むしろその刺激の「意味」を再構成して、覚えるのだということ。だから、胎児の時にも記憶はあって、ただそれが素の音として記憶されていることがあるということらしい。
こうした説明は多くの記憶実験についての心理学実験からしても説得的だ。映画「レイン・マン」にも描かれているが、サヴァン症候群の記憶も、意味なしにフラッシュとして場面全体を記憶しているということらしいし、それは逆に検索効率が悪いことも多いのだろう。
ところで、ボクはたいへんに人の名前が覚えられなくて困っている。初期認知症ではないのかと、恐ろしくもなるが、あるいは単にどうしても興味がわかないだけなのか、、、ウーン 生きるのはムズカシイ 苦
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