今日はたまたま、子供の中学の幾何の問題について、少し教える機会があった。
そこで思い出したのだが、多くの母親は子どもが小学校までは自分で教えるが、中学以降はただメンタルに頑張れというだけだ、という普遍的な事実。
これは、中学以降の学習が単なる記憶作業ではなくて、それを超えた抽象性が(わずかずつではあっても)生じてくることと関係している。つまりは、普通に生きている人にとっては、抽象的な概念なんか、まったく必要ないってことだ。
まあ、当然だろう。どこかの経営者がベイズ推計を利用したという話はトンと聞いたことがないし、それで成功した人の話なんてのは、最近友人から聞いたヘッジファンドのルネッサンスの話ぐらいだ。
翻って、ボクの生活の中で、加減乗除以上の、つまり中学校以降の数学を使ったことなんてあっただろうか??
もちろん、ない!!
授業で教える利子率の計算や、書いた論文は別として、生活で利用できることなんてものはないように思われる。もしそうでなかったら、今頃は余程の金持ちになるか、もっと有用なアドヴァイスができる有意味な人間になっていることだろう。= ボクは無意味な人間なのです ハイ
話はそれてしまったが、ボクが言いたかったのは、「自分ができないこと、できなかったことを、自分の子どもに求めるなんておかしくないか?」という程度のこと。でも、なぜか人は都合よく自分のことは忘れて、子どもには努力や結果を要求する、オカシなことだ、まったく。
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