kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

名古屋の北朝鮮

ボクはアメリカから帰ってきた時に、北朝鮮に勤めることになった。名古屋の某商科大学では、大学の創始者の息子、つまりキム・ジョンイル将軍が独裁制をしいていたのだ。


働いて半年、ある日の教授会のこと、その日の将軍はなんだっかの数字が気に入らなかった。数値に間違った統計解釈をして、教員たちに叱咤したのだ。無理もない、彼の知性では、統計学は難しすぎるのに、学長兼理事長(党第一書記兼軍元帥)なのだから、、、、、


すかさず、反骨の統計学の教授が独裁者の間違いを指摘したが、にもかかわらず、その間違いの指摘を、みな静観していた。


ボクには、確かに統計学の先生の主張の正しさが理解できたが、多くの経営系の教員には理解できなかったことは間違いない。しかし、静かさの原因は、ボクのように理解できた教員(少なくとも数人はいると思う)も、独裁者を恐れて、黙っていたことだ。


ボクは自分でも嫌になったし、その年のうちにそこから抜け出すことにした。それは正解だったようだ。今ではジョンイルの息子キム・ジョンウンがスイス(神戸大学)から帰り、30歳にして独裁を完成させているからだ。


なお、反骨の統計学者は数年後に辞職したが、この業界では極めて稀なことだ。大学教員はまったくつぶしが利かないのだから。


ちなみにボクの学部では、先日ガチの投票で62才で退職させられた先生がいた。ボクも退職せざるをえなくなったのは仕方がないが、それでも独裁に怯えて長生きするよりは、短くとも自由に生きれたのは良かった。


ボクには戦う勇気がなかったのが今となってはザンネンムネン
せめてガンバレ! アンチ・アサドの兵士たち!